東証1部上場企業勤務ですと言う人を良く見かけますが、東証1部上場企業に勤務しているとはどういうことなのでしょうか?
それは、誇るべき又は幸せなことなのだろうか?
普通に考えると、多くの就活生は「やりたいこと」より「安定」や「待遇」を求めるので、就職希望として大企業に殺到することになると言うことは理解できます。
その中でも、数少ない大企業、特に東証一部上場企業に内定を貰えれば、世間的にはエリート扱いとされているのでしょう。
ただ、株式投資をやっていると見方は変わってくるかもしれません。
東証一部上場企業の概要
東証一部上場企業とは、どのような企業なのでしょうか?
上場する為にかなり厳しい審査がある為、企業の数としても多くありません。
各種データがありますが、一般的には日本国内には全部で400万社近くあるとされていますが、東証一部に上場しているのは約2000社に過ぎず、割合にするとたったの0.05%となっています。
従業員数で見た場合、労働人口が約4,800万人であるのに対し、東証一部上場企業は300万人程度となっています。
年収で見ると、東証一部上場企業に限定した場合の平均年収は700万円程度と高い数字になっています。
当然、東証一部上場企業の中でも平均年収が2000万円程度ある会社もあれば、逆に300万円程度の会社もあり、東証一部の企業に入社したからといって高年収になるとは言えませんが、平均的には高い給料を得られることが多いです。
東証1部上場企業と一口に言っても…
こうした一般論とは別に、自分で株式投資をするようになり、様々な企業を調べたりすることでより思いが顕著になったのですが、「この企業が東証1部なの?」と疑問に思う企業が結構あったりします。

今のように多くの企業を知る前、特に学生時代などは、東証1部上場企業で勤務しているというのは数少ないエリートなんだろうなという漠然とした思いを抱いていましたが、今は東証1部上場企業と一口に言っても、糞決算ばっかり出す大したことない企業ばっかりじゃんと斜めに見ています
東証1部上場企業勤務は「エリート」?
「エリート」という言葉をよく耳にしますが、これらの定義って何なのでしょうか?

絶対的な基準なんてありませんが、私の基準では東証1部上場企業に勤務していることではなく、「就職偏差値ランキング」のSランクに該当する企業やそれらに相当する職場で働いている人は所謂エリート、なんだろうなと漠然と捉えています。
「就職偏差値ランキング」とは、学生時代に大半の人が興味本位で見たことがあるであろう企業を大学みたいに入社難易度で表現したランキングのことです。
実際に企業に入社して働き始めると、入社難易度なんて一瞬優越感に浸れる程度のくだらないものなのですが、大学受験を一生懸命やってきたような人間は、悲しいことですが、自分のやりたいことではなく、こうした年収が高く入社難易度が高い企業を選びがちです。
要すれば、高校、大学と受験勉強を突破しキャリアを積んだ方にとっては、企業も同様に偏差値別で区分でき、より高い偏差値の企業の方が価値が高いと感じてしまうのでしょう。
民間企業の王者といえば外資系金融や総合商社など、年収が高い企業を思い浮かべる人が多いと思いますが、実際、私も学生の頃は就職偏差値ランキングを参考にしていました。

今思うと非常にくだらないものですが、Sランクとかの表現の仕方が幽遊白書のS級妖怪とかを連想させて中2病から抜け出せない私の心を鷲掴んだのでしょう。
当然、企業は大学とは異なり、試験が出来るから採用されるのではなく(当然、一定水準の能力は必要ですが)、「相性」や「マッチング」が全てを左右します。
言い換えると、企業ホームページを研究して、その企業が求めている人材を演じきれる演技力があるか否かが最も大事な要素です。
また、年収は、各人の能力ではなく所属している業界や職種に比例するという悲しい現実もあります。

今から就活をする人には、入社するのが難しい大企業に入るのは幸せなことではなく、物凄いくだらないエリート意識をもった人がたくさんいるし、企業規模が大きくなるほど、部署ごとによって、全く別会社のように機能する為、部署によっては信じられないほどブラックな環境であることも非常によくあるということを強く意識してほしいと思います。

当然、企業規模が大きいと、興味がない分野のことも経験としてやらされ、自分の好きなことができない可能性も大いにあります。
文系就職偏差値ランキング
━━━ Sランク ━━━
━━━ Aランク ━━━
━━━ Bランク ━━
入社難易度が高いから素晴らしい会社という訳ではない
これからどこの企業を受けようか考えている方にはぜひ以下の点を考慮してほしいです。

昔は出世欲も高い方だったこともあり、Sランク相当の職場で働いていますが、以下の記事で書いているように現在は考え方が大きく変わってきました。
気合入れて書いた記事ですのでぜひ読んでいただければと思います。


こういう指標があると話としても面白いし、無駄な優越感に浸れるかもしれませんが、入社後に入社難易度が分かっても何の得もありません。
仕事探しは大学選びとは全く違い、ただ入社難易度が高い企業を追い求め、自身の興味とは異なる企業を選択しても、待っているのは地獄だけです。
辛くて一瞬で闇の住人に落ちます…

自分がやりたいと興味を持って入社した企業でなら、辛いことも耐えられるかもしれませんが、興味ないことを長時間やらされるほど苦痛なことはありません。
大半の人にとって、仕事は人生の大半の時間を捧げることから重大な選択を伴います。
だからこそ、自己分析をしっかりと行い、自身にあった仕事を選択する事が非常に重要となり、そこに入社難易度が入り込む余地など全くないと今では思います。

従って、自分のやりたいことがたまたま入社難易度が高いような企業にあった場合にだけしか、こうした企業に入社することをオススメできません。

そんな努力するなら株式投資に目覚めよ?
そんな努力をするくらいなら、少しでもマネーリテラシーを高めて株式投資などの資産運用をすることを選択した方が良いと思います。
ただ、自分の頭で考えて自己責任でやれる方に限定しますが…
新卒時にこうしたことを教えてくれる人がいたら、私ももう少し早く株式投資などの資産運用に目覚めて誤った方向に進まずに闇の住人になることはなかったかもしれません。
本業だけでも辛いのに、株式投資をしているとそれなりの精神的負荷がかかるので闇の住人になっている可能性も否定できませんが….

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