株式投資に目覚めた群馬の至宝

大化け株を掴みたい人生でした…

決算書が読めれば株は儲かる

   

出典:amazon.co.jp

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 誰でもできる8つのデータ利用法

本書は以下で示す「8つのデータ」で、企業の将来像がわかるような分析方法を解説しています。それも、全てが法則化されていますので、読者が数式の中にデータを入れれば、自動的に企業の将来像が分析できるようになっています。

本書はファンダメンタル投資の入門書的な位置づけであり、財務諸表の見方を始めて学んだくらいのレベルで読むべき本であり、会計を学んだ人等にはあまり有益ではないかもしれません。

本書が推奨する買うべき銘柄

株価は「利益の水準」と「利益の変化」で決定すると主張する本書では、以下の銘柄を購入することを推奨しています。

利益成長型銘柄

利益水準が株価の割に大きければ、株価がそれに負けじと上昇しようとするが、さらに利益が伸びることで、もっと株価の尻を叩くことになる銘柄。

利益変貌型銘柄

一見株価が割高で買いにくいが、株価が現状のまま推移するなら、数年後には立場が逆転、利益が株価を大きく上回る状況になる。普通、こうした場合、株価が追い越されまいとして上昇、利益の伸びと抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられる銘柄。

8つのデータ

こうした買うべき銘柄のイメージができたら、問題は、その銘柄を具体的にどのように見つけるかということになります。そのために必要となるのが企業データであり、本書は、①売上高、②営業利益、③純利益、④減価償却費、⑤株主資本、⑥有利子負債、⑦剰余金、⑧発行済株式数という8つのデータが必要となるとしています。この数値を利用し、EPSの考え方になぞり、以下のような考え方を取ります。

 利益の水準は1株当たり事業キャッシュフローで見る

本書では「営業利益」+「減価償却費」=「事業キャッシュフロー」と表現し(営業活動のキャッシュフローと区別)、これを発行済株式数で割ったものが、「1株当たり事業キャッシュフロー」となります。利益の水準はこの1株当たり事業キャッシュフロー」で判断します。

株価の最低水準は、「1株キャッシュ価値(CVS)」が決める

本書では「剰余金」−「有利子負債」=「キャッシュ価値」(その企業が持っている現金資産の実質的価値な価値)と表現し、これを発行済株式数で割ったものが、「1株当たりキャッシュ価値」となります。このキャッシュ価値は現実に会社の手元にある確かな資産ということになり、その意味では「1株当たりキャッシュ価値」は、株価を形成する最も根源的な要素と言えます。すなわち、「1株当たりキャッシュ価値」が株価の最低水準と言い換えることができます。そして、株価がこれを下回っている銘柄は、企業の価値を市場が過小評価している可能性が高いということになります。

理論上の株価(VPS)の求め方

株価をいくつかの投資価値の積み重ねであると考えると、その最も基礎的な要素を構成するのは「1株当たりキャッシュ価値」であり、それに上乗せされるべき第1の要素が、現在の収益力、すなわち「1株当たり事業キャッシュフロー」となります。もっと、簡単に表現すると、「現在の営業利益が続くとの仮定の下で、剰余金と事業キャッシュフローで有利子負債を返済したときに、5年後に手元にある現金資産」という意味になります。そして、利益の変化を掴むために投下資本利益率(ROI)が有効になってきます。

 まとめ

ファンダメンタルがいかによく、業績が順風満帆に見えていても、

  1. 株価が次の期の妥当株価まで先取りする
  2. 妥当株価の成長に陰りが見える

この2つの条件に合致したときには、株価の上昇が一段落する可能性が高くなっています。妥当株価は、企業によって、現在の株価より低いときもあれば、高いときもありますが、大事なのはその流れです。成長ピッチが鈍化すれば、それだけで株式市場はそっぽを向いてしまいます。すなわち、再び成長ピッチが上向くまで、株価の大きな伸びは期待できなくなります。ただし、これはあくまでも現時点における判断であり、今後再び妥当株価が上昇に転じて成長を見せるようになった場合、株価は再び上昇カーブを描くことになります。そうした意味で、妥当株価に直接影響するVPSの伸び率、VPSに先行するROIは特に注意を払う必要があります。これを基に、3年後の利益の変化を推測するということが本書の核となる部分になっています。

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