株式投資に目覚めた群馬の至宝

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マネーの公理

   

出典:amazon.co.jp

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給与だけでは金持ちにはなれない。必要なのは投機だ!

本書は、「投機」の知恵について記した本です。本書で紹介するマネーについての約束事「チューリッヒの公理(12の公理と16の副公理)」は、すべてリスクとそのマネジメントに関するものです。同書では、「もしもスイス人のように合理的にリスクをとることを厭わないのであれば、あるいは、リスクを楽しめるのであればと言うべきかもしれないが、本書は役に立つ本である」としています。

チューリッヒの公理

第1の公理:リスクについて

心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ。(17ページ)

副公理1:いつも意味のある勝負に出ること。

副公理2:分散投資の誘惑に負けないこと。

第2の公理:強欲について

常に早すぎるほど早く利食え。(47ページ)

副公理3:あらかじめどれだけの利益がほしいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ。

第3の公理:希望について

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。(71ページ)

副公理4:小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ。

第4の公理:予測について

人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない。(89ページ)

第5の公理:パターンについて

カオスは、それが整然と見え始めない限りは危険ではない。(107ページ)

副公理5:歴史家の罠に気をつけろ

副公理6:チャーティストの幻想に気をつけろ。

副公理7:相関と因果関係の妄想に気をつけろ。

副公理8:ギャンブラーの誤謬に気をつけろ。

第6の公理:機動力について

根を下ろしてはいけない。それは動きを鈍らせる。(141ページ)

副公理9:忠誠心やノスタルジーといった感情のせいで下落相場に捕まってはいけない。

副公理10:より魅力的なものが見えたら、ただちに投資を中断しなければならない。

第7の公理:直感について

直感は説明できるのであれば信頼できる。(153ページ)

副公理11:直感と希望を混同するな。

第8の公理:宗教とオカルトについて

宇宙に関する神の計画には、あなたを金持ちにすることは含まれていないようだ。(165ページ)

副公理12:占星術が当たるのであれば、すえての占星術師は金持ちであろう。

副公理13:迷信を追い払う必要はない。適当なところに置くことができれば楽しめる。

第9の公理:楽観と悲観について

楽観は最高を期待することを意味し、自信は最悪に対処する術を知っていることを意味する。楽観のみで行動してはならない。(189ページ)

第10の公理:コンセンサスについて

大多数の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている。(203ページ)

副公理14:投機の流行を追うな。往々にして、何かを買う最高のときは、誰もそれを望まないときである。

第11の公理:執着について

もし最初にうまくいかなければ、忘れろ。(219ページ)

副公理15:難平買いで悪い投資を何とかしようとするな。

第12の公理:計画について

長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ。(231ページ)

副公理16:長期投資を避けろ

印象に残った点

第1の公理:リスクについて
冷たい真実がここにある。裕福な親戚がいない限り、大多数を占める貧乏人クラスから這い上がる唯一の方法 – あなたにとっては絶対唯一の希望 – はリスクをとることである。(24ページ)

副公理1:いつも意味のある勝負に出ること。
システムを打ち負かす唯一の方法は、勝負に出ることだ。負ければ破産するような金額を賭けろと言っているのではない。傷つくことを恐れてはいけないという意味である。(中略)賭ける金額が小さくて、失ってもたいした違いがないのであれば、大きな利益がもたらされることはないだろう。(中略)投機するなら、傷つくことを厭わない気持ちでスタートしなければならない。少しでもいいから、心配になるような金額を賭けるのだ。(35ページ)

第10の公理:コンセンサスについて
さまざまな状況のなかでデカルトが繰り返し言ったのは、ギャンブルに勝つ秘訣は、自分自身で納得するまで他人の意見を無視するということだ。自称専門家が主張する真実を疑い、大多数の意見を退けること。「たとえ識者と呼ばれるような人物が主張した真実であっても、誰かが反対のことを主張しなかったものはほとんどない」と彼は書いた。「難しい問題に関しては、票を数えることは有効ではない。真実は、多くの人によってよりも、数少ない人によって発見されてきた」(205ページ)
ほとんどの人は故事や格言は議論の余地がない真実だと信じている。だからこそ、大多数は金持ちではないのだと指摘することが有効なのかもしれない。(207ページ)

まとめ

 毎年1回は必ず読み返したくなる良書!

私は基本的には割安成長株の中長期投資を軸としていますが、短期的な売買の視点(主にスイングトレード)を現在勉強しています。自分には現在のところ、そうした能力がないので、短期売買で利益を上げられる人は本当に尊敬します。そうした意味においても、本書は「投機」についての公理を説いており、非常に勉強になりました。特に、短期やスイングトレーダーの方には役立つ内容ではないかと思います。

そうは言っても、本書は中長期投資の視点で見ても参考になる点が多く、私は毎年1回は必ず読む本です。それぐらい素晴らしいと思います。すべて賛成というわけではありませんが、自分と意見が異なるところも具体的な事例を基にした示唆に富む問題意識を提示しており、思考を刺激されます。この本は特に自信を持って読むことを推奨できる良書です。

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