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大化け株を掴みたい人生でした…

【マンガーの投資術】チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 日経BPから知識の複利効果を授かる

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日経BP様から拝受

数ヶ月前のことですが、日経BP様から「マンガーの投資術」を頂きました。

 

この場を借りてお礼を申し上げます。

 

調べてみたところ、主として米国株ブログをやっている方の中に、同様に本書を拝受された方が多く見受けられました。

 

ブログとかやっていると、雑誌の取材とか書籍を頂ける話とかありますが、正直、ちゃんとした会社から話をいただいても、疑い深い性格ということもあり、これは怪しいやつではないかと懐疑的な姿勢を中々崩せません…

 

書評を書いてくださいとの依頼でもないものの、頂いたからには簡単な所感をブログにアップしようと思っていたことろ、こんなに遅くなってしまいました。

 

ただ、申し訳ないですが、本を頂いたからと迎合せずに、自分の感じたままのことを書かせていただきます。

 

余談ですが、日経BP社が発刊している本については、私がこれまでに読んだ投資関連の書籍トップ3に入る「マネーの公理」を発刊しているので期待値は高いですが、他方で、もう一つは「空売りの美学」という比較的残念なやつしか読んだことがありません。

マンガーについて

マンガ―がバフェットの親友でありバークシャーの副会長でもある有名投資家であり、バフェットの右腕+左脳であるなどの解説は、マンガーを知っている方なら周知のことだと思います。

 

もともと弁護士だったマンガーは父親の遺産処理のために地元のオマハに戻ることになり、そこで旧友からの紹介でバフェットと出会いました。マンガーとバフェットは株やビジネスの話に夢中になるあまり、友人たちが帰ったことさえ気づかなかったそうです。

 

個人的には、マンガーはフィッシャーの定性理論の体現者だと認識しています。

 

しかし、マンガーの素晴らしさを知るためには、本書では特に解説はなかったですが、「心理モデルの格子構造」と呼ばれる彼の考え方に触れないわけにはいかないと思います。

マンガーの「心理モデルの格子構造」

「知恵」は、単に事実や数字を積み重ね、引用するだけでは得られなく、事実をどのように整理して組み合わせるかというところにある。

 

そして、その知恵を獲得する唯一の方法は、人生における経験を心理的なモデルの格子模様に組み合わせるところにある。

 

「まず頭の中にモデルを描き、そして自分の経験や、自分では経験していない第三者の経験を格子模様のモデルに当てはめていくのである」

 

最初に学ばなくてはならないのは、複数のモデルを思い浮かべることです。

 

複数のモデルを持つだけではなく、異なる原則に基づくモデルを持つことが大切で、投資家として成功するためには、複数の原則を考え方に応用する必要があるとマンガーは説明します。

 

こうしたことができれば、他の誰とも違う視点に立てることになります。

 

なぜなら、世の中は複数の原則によって考えるようになっていないからである。

 

「人間の頭がモデルを使ってこそ機能するというのは間違いなく正しい」、「基本的なモデルを理解していると効率が良くなり、他の人よりも上手く頭を使うことができる」とマンガーは指摘しています。

 

実際、マンガーは、バフェットとは全く別の知的切り口を提供し、自然科学、歴史、哲学、心理学、数学などの様々な分野に強い知的関心を示し、これらのそれぞれが思慮深い人間なら自分の行動に適用でき、また適用すべき重要なコンセプトを包含していることに気づくだろうとしています。

 

そして、重要なことは、それらは投資にも適用すべきものであり、これをマンガーは「ビッグアイデア」と読んでいます。

素晴らしい企業にフェアな価格を払う方が、平均的な企業に低い価格を払うよりもずっと良い

こうした投資哲学を持つマンガーだからこそ、当然バフェットとは似ているものの、少し異なるものとなっており、バフェットがグレアムの教えの下で割安な価格での投資機会を追い求めていたのに対し、マンガーは、良質の投資には相応の対価を支払うべきであるという思想を持っており、バフェットがそうした考えにシフトしていくきっかけを与えています。

 

実際、バフェット自身が自分を新しい方向に押し出してくれたのはマンガーだったと嬉しそうに認めています。

 

私自身も、こうしたマンガーの考えに近く、この「心理モデルの格子構造」は、私が見かけのPERを気にしなくなったきっかけにもなっています。

 

PERについての考え方は人によって大きく変わると思いますが、私も初めの頃は強く意識する指標でしたが、考えを改めて、数年後の成長をイメージできる経営戦略やビジネスモデル、その会社が置かれている環境や立ち位置などを理解していたらPERは無視していいと今では考えています。

 

現在保有中の集中投資2銘柄のうち、こういう基準で選んだ銘柄が1つあり、数年間売るつもりは全くありません。

 

(ただし、PER以外の要素で買いたいと判断した銘柄が、仮に高PER銘柄であった場合、短期的に見ると、高ボラティリティに悩まされることが多いと思うので、ここを無視できる胆力と信念が必要になると思いますが…)

印象に残った項目

本書を読んで私が特に印象に残った項目についても簡単に触れておきたいと思います。

 

NO13 大きく賭ける時

良いアイデアは滅多にない。勝算が高いと思ったら、大きく賭けるべきだ。

素晴らしい投資のチャンスが目の前に横たわっていても、ほとんどの投資家はそれを少ししか齧ろうとしない。そんなことでは大儲けすることはできない。

今の私に一番響く言葉でした。

 

何倍にもなる株をいくら見つけても、そこで大きな金額を投入して最後まで持ち続けることができなければ何の意味もないということをこの4年間で痛いほど痛感しました。

 

この反省を踏まえて、現在では2倍になった銘柄を減らすことなく大きな金額を投入して最後まで持つことができました。

 

四半期ごとの決算を契機として、上がりそうな株に上手く乗り換えることができる5%くらいしかいない天才を除けば、コンスタントに増やすよりも特定の銘柄が資産を次のレベルに押し上げてくれることが多いと思います。

 

2017年後半の怒涛の追い上げは、こうした考えも背景にあったと捉えています。

N0 92 一つずつ

目覚めた時よりも少し賢くなっているように心がけて日々を過ごしなさい。やるべきことを忠実に、よりよくこなしなさい。毎日少しでもいいから前に進もうと努力しなさい。やがて、長く生きていれば、報われる日が来るはずだ。

これこそが上述したマンがーの心理モデルの格子構造の真髄だと思います。

 

すなわち、毎日コツコツ様々な分野の勉強をすることで、異なる分野の知識が頭の中で相互作用をもたらしたり、まるで複利運用のように知識の量が加速度的に増え始める。

 

いわば、「知識の複利効果」とでも形容すべき状態である。

 

銘柄選定においては、この「知識の複利効果」と形容される有機的に脳内で処理される言語化できないプロセスが大事で、私が知る天才はこれを「雰囲気投資」と呼んでいますが、このセンスが高い人を私は「株が上手い人の最上位」と捉えています。

 

もちろんやり方は一つではなく各人に合うやり方がベストだと思いますし、他のやり方でも上手い人はたくさんいますが、上述した私の基準での天才はブログやツイッターでは現在1人しか確認できません(誰かは言いませんが、勘が良い人は分かると思います)。

 

PERなどの数値的なものを拠り所とするやり方とは違い、これは持って生まれた頭の良さという各人の生まれ持ったセンスなのでどうにもできない部分ですが、努力でそこに近づくことはできるものと捉えています。

 

そのためにこそ、

 

マンガーが指摘するように経済や投資という分野に限定されない様々な分野の知見が必要になってくるのではないでしょうか?

 

本書においては、この部分が最も私の心に響きました。

最後に

本書は投資以外にも、企業・経済・労働・結婚など、様々なテーマを扱っております。

 

どちらかというと、投資に臨むための心構えに関する記述が中心となっており、人生哲学のような側面もあります。

 

マンガーの名言について、解説を加えたもので、タイトルは「マンガーの投資術」となっていますが、内容は「マンガーの投資名言集」といったような構成になっています。

 

投資に関する箇所も非常に参考になるのですが、マンガーらしい人生哲学そのものを扱っているテーマが多く、分量が少なく一瞬で読み終わるにもかかわらず、読後にすごい満足感が得られる良書でオススメできます。

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