銘柄分析のやり方・方法の鍵となる「思考力」・「論理力」・「感性」を養うためにはどうすればよいか?

銘柄分析のやり方・方法の鍵となる「思考力」・「論理力」・「感性」を養うためにはどうすればよいか?

銘柄を分析して業績予想を算出する上で鍵となる能力になる「思考力」、「論理力」や「感性」は、どのように身に付けるのでしょうか?

 

先日以下のツイートが流れてきたこともあり、このような問いが頭に浮かび、これまでの自分の経験を踏まえてどこで身につけたのか少し考えてみました。

 

今回は「感性」の部分に焦点を当ててみていきます。

 

意思決定のメカニズムに自分でも説明できない要素が介在

人間の判断や意思決定のメカニズムとして、人間は何かを選択した際にその理由について問われると、理路整然としたもっともらしい説明を返すのだが、実はその説明は後付けでなされたものであることが多く、実際には自分でも説明できない理由で選択しているケースが多いということが認知科学分野(認知科学とは、人間の心、知覚や思考などの一般的に認知と呼ばれているものの働きを解明する学問)の研究で分かってきています。

 

人の心の中では潜在的に無数の処理がなされていますが、意識に上るのはごく一部であり、その意識に上ったものだけを理由として後付けで説明するために、実際の行動の理由と自らが説明する理由とが乖離してしまうことがあるということまでも判明しています。

 

これは銘柄の選定にも当てはまる話ではないでしょうか?

 

実際、自分では説明できない「感覚」で銘柄を選んだものの、なぜそれを購入したのか言語化するのが困難な時があったりする人もいると思います。

 

当然、これは何も考えずに適当に選んでいるのとは決して意味合いが異なります。

 

一般的には、購入理由について簡単かつ明確に人に説明できないものは買うべきではないと言われますが、経験値が高く感性が豊かな人の中には、稀にこうした感性で銘柄を選ぶ人も少なからず存在すると思います。

 

これは株式投資に限定される話ではありませんが、これが「センス」と読んだり、いわゆる「芸術」と呼ばれる部分と私は認識しています。

 

銘柄の選定については、「芸術」の部分が多いという見解についても良く耳にしますが、こうした感覚を身につけるにはどうしたら良いのでしょうか?

センスや芸術と呼ばれる感覚をどのように身に付けるのか?

一般的に「芸術」の教育方法については、模倣することが良いのか、それとも模倣は創造性を損なうため独自の創造に専念した方が良いのかという議論があります。

 

この点、自分と異なるスタイルと出会うことで、新しい創造表現が促進される可能性が提起された実験結果があります。

 

私個人としても、最初は名著を読みまくると同時に、基本に忠実でより実践的に体系立てて説明されている個人のブログを精読した上で、実際に試行錯誤しつつ、ある程度の基本となる考え方を模倣することで自身の基礎を固めることに努めました。

 

その上で、自分の感性に合うようにチューニングアップし、結局、自分が何をやっているか明確に意識し、かつ、ブレない軸が出来たと感じたのは昨年の秋頃からです。

 

こうした感性を鍛えるには、自分が得意とする分野だけでなく、幅広い分野に興味を持つことが大事になってくるとチャーリー・マンガーや村上さんの著書にも近い内容が記載されています。

 

【マンガーの投資術】チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 日経BPから知識の複利効果を授かる

 

【生涯投資家】投資家目線の村上世彰の真意

言い換えると、「教養学」が大事になってくるのだと私は解釈しました。

トレード技術が高いと銘柄選定眼なんて必要ない

こうした土台がない状態で成功している人の真似をしても上手くいかないのは、ある意味当然であり、その人の考え方を真似た上で、自分に合うようにカスタマイズするプロセスを経ないと、感性に基づく銘柄選定眼は鍛えることが出来ないと思います。

 

他方で、仮に銘柄選定眼が優れていたとしても、その銘柄を大量に買って大きなドローダウンを恐れずに値上がりを待つことができるかという別次元の能力も大事ですし、極論では、どんな銘柄であっても売買のタイミングが上手ければ儲けることはできるので、トレード技術が高いと銘柄選定眼なんて必要ないという考え方も出来ます。

 

また、こうした感性に基づく銘柄選定眼は、数字を絶対視する人にとっては数字に基づくものではないと信用できないと考える人もいると思いますし、これはある種の思想というか考え方の問題なので相いれないと捉える向きもあると思います。

 

売買が巧みな人から見れば、機会損失や下落リスクを強く認識するため、四半期決算ごとの銘柄入れ替えが最もリスクが低い上に勝率が高いやり方だと思いますが、私自身はここ数年の試行錯誤の結果、トレード技術が極めて低いと認識しているので、感性や銘柄選定眼を鍛え、自信のある銘柄を大量に買って値上がり益を待つスタイルが自分に最も適していると判断しました。

 

さて、私の資産が膨れ上がる答え合わせは何年後になるのでしょうか?

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