【奨学金破産】奨学金という名の学生ローンを組み大学に行く必要あるのか?

【奨学金破産】奨学金という名の学生ローンを組み大学に行く必要あるのか?

先日、朝日新聞に奨学金返済できず、保証人の家族までもが自己破産になってしまった不幸な例が紹介された。

 

これを巡って、「自己責任だ」、「悪いのは金借りてる学生じゃなくて「大卒じゃないとかクソでしょw」って大卒しか採らないくせに「新人は勉強中なんだから」とか御託並べて奨学金返せる給料すら出さない社会だぞ」等、様々な意見が展開されている。

 

個人的には、偏見というか決め打ちは良くないが、そもそも朝日新聞がこうした内容を報じている段階で、「何らかの裏の意図があるのではないか?(奨学金を貸与しているのは日本学生支援機構=独立行政法人というほぼ国の組織→安倍政権批判)」という穿った見方をしないといけないと考えてしまう。(私自身が穿っている)

 

蛇足になるが、こうしたニュースに限らず、全てのニュースについて、「彼らはなぜ今それを伝えるのか?」という視点で物事を捉え、自分の頭で考えるのが大切だと思う(急にどうした?)。

奨学金破産が増加?

 

さて、本題の朝日新聞が報じていた奨学金破産が増加とする内容について、概要は概ね以下の通り。

 

奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる (18年2月12日付の朝日新聞)

国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっている。過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。奨学金制度を担う日本学生支援機構などが初めて朝日新聞に明らかにした。無担保・無審査で借りた奨学金が重荷となり、破産の連鎖を招いている。

(中略)

機構などによると、奨学金にからむ自己破産は16年度までの5年間で延べ1万5338人。内訳は本人が8108人(うち保証機関分が475人)で、連帯保証人と保証人が計7230人だった。国内の自己破産が減る中、奨学金関連は3千人前後が続いており、16年度は最多の3451人と5年前より13%増えた。

 

奨学金制度の概要

奨学金とは、日本学生支援機構(独立行政法人)が学生に『貸与』する学生ローンのことを指す。

 

以前は日本育英会が奨学金を運営していたので、こちらの呼び方の方が馴染むがある方も多い可能性もある。

 

親の年収などの制限はあるが、基本的には収入も与信もない学生に貸し出している。

 

そんな奨学金には以下の2種類がある。

  • 第一種奨学金(無利子)
  • 第二種奨学金(有利子)

 

16年度末現在、約410万人が返還している。

 

私自身も第1種奨学金の貸与月額50、000円くらいのものを借りており、現在返済中ですので決して他人事ではない問題である。

 

当然、一括返済可能だが、私が借りているのは無利子ということもあり、一括で返済するメリットがゼロなので今でも残金100万円くらいの借金を抱えており、毎月13、000円返済している….

(これに加え、私は不動産のローンも…)

日本学生支援機構奨学金の貸与金額

 

奨学金の利子が膨れ上がった例

日本学生支援機構から奨学金を借りた学生が、送られてきた返還手続き書類の写真をTwitterに投稿している方がおり、とんでもない額に膨れ上がった「奨学金」という名の借金に世間が震撼していた事例がある。

 

彼の借金の総額はなんと800万円超えでした。。。

 

 

先の朝日新聞の報道とこうした事例だけを見ると、最近はそんなに奨学金破産の人が増えているのかという情報操作にやられてしまうが、今は昔と違い情報がマスコミからの一方的な配信ではないので、このようにしっかりと検証してくれている人もおり、自分の頭でどちらが正しいか判断できるいい世の中になっている。

奨学金破産については「覚悟が無い」等と厳しい意見もあるが、大卒至上主義が根強い社会において、大学進学のために18歳に何百万の借金の覚悟させる社会の方が絶対おかしいという意見には私も賛同してしまう。

 

私の記憶が正しければ、あの有名なカイジですら21歳で闇金で400万くらいだった気がする。

 

そもそも論として、奨学金というワード自体が実態から著しく乖離している。

 

どうしても「奨学」していることをアピールしたいという思惑が見え隠れする。

 

奨学金なのに「貸与型」奨学金、「給付型」奨学金という名称になっており、何がなんだか良く分かりにくい。

 

これを英語みたいにローン(貸与)とスカラシップ(給付)という名前にすれば簡単に混乱は避けられる。

奨学金の延滞率ワースト大学ランキング

日本学生支援機構によると、2015年度末時点での奨学金の延滞額は約880億円にのぼり、卒業してすぐに“借金地獄”に陥る学生が少なくないとのことである。

 

そうした中で、同機構が昨年4月、全国751校の大学別に「延滞率」(※奨学金貸与終了者のうち、3か月以上返済が滞っている人の割合)のデータを公表しており、これを基に奨学金の延滞率が高い大学をランキング化した雑誌がある。ソースは忘れたが、実態は上図の通りである。

延滞率ワースト1位は、山口県の至誠館大学(9.9%)。学生の3分の2が奨学金を借り、10人に1人が借金を返せなくなっている。

 

面白いデータがあったが、ここに挙げられている大学については、大学名すらひとつも聞いたことがないんだが…

 

個人の自由だが、こんなところに大きな借金抱えてまで行く必要があるのだろうか?

 

ある程度の難関大ほど奨学金受給率が低い事実をどのように解釈するか

奨学金の受給率は入試難易度と一定の相関関係が読み取れ、難関大学ほど受給率が低い傾向があると指摘するデータもある。ただし早稲田は例外的存在で、20%台という値は慶應(12.1%)、上智(16.4%)よりかなり高い。

 

明治、青山学院、立教、中央、法政のライバル5大学は奨学金の受給率20%台でほぼ横並びだが、延滞率(※奨学金貸与終了者のうち、3か月以上返済が滞っている人の割合)を見るとはっきり差がついた。奨学金返済の優等生は立教。延滞率が慶應と同じ0.7%と低い。中央、明治がそれに続く。最下位は法政の1.2%だ。

 

入試難易度でMARCHに次ぐとされる「日東駒専」(日大、東洋、駒澤、専修)は、いずれも奨学金受給率は30%前後。日東駒専に次ぐ「大東亜帝国」の奨学金受給率は、大東文化(40.9%)、東海(37.1%)、亜細亜(39.4%)、帝京(34.9%)、国士舘(40.2%)と高く、延滞率も日東駒専より悪い傾向がある。

 

比較すると、奨学金受給率は「慶應、上智」が10%台、「MARCH」が20%台、「日東駒専」30%前後、「大東亜帝国」40%前後と、早稲田の例外を除いてわかりやすく“段差”がついている。

これも面白いデータである。

このデータだけ見ると、優秀でない学生が奨学金を貰っていると解釈されやすく奨学金を絞る方向の議論になりやすいから注意が必要である。

 

奨学金の受給は「学生の家庭の所得水準」を表す指標である。

 

すなわち、これは所得の少ない家庭の学生が難関大にいける環境にないということを示すデータであるのだが、優秀でない学生が奨学金を貰っているとの解釈も可能なようになっており、注意が必要である。

 

そこまでして大学に行く価値はあるのか?

前置きが死ぬほど長くなったが、ここからが本題である。

 

奨学金という名の学生ローンだが、そもそも数百万のお金を借りてまで大学に行く価値があるのか、学生はよく考えた方が良い。

 

現在は昔よりは学歴を重視しなくなったものの、それでも自分が本当にやりたい仕事に就くためには、学歴がないと就けない仕事もあり、社会が大卒以上という経歴を要求をしてくる側面があり、一概に無理して大学に行く必要がないと主張する気は毛頭ない。

 

実際、学閥が存在し、ある特定の大学の出身者ではないと上に立てない組織もある。

 

本音は、聞いたことがないような大学なんて行く必要がないと思っているが、進学は個人の選択の問題であり、個人的には、たかだか「お金」なんかが理由で、本当になりたい仕事に就けないなんてことはあってはならないと考えるのが私の立場だ。

 

しかしながら、大学の数が多過ぎることや、大した与信チェックもなしに「奨学」のために数百万を簡単に貸与できる現在のシステムも問題である。

 

実態は奨学金ではなく、学生ローンという「借金」なので、借りて責任と貸して責任の双方がある。

 

そもそも論として、年収1、000万でも裕福に暮らせない現代社会において、普通に働いている一般的な人が数百万の借金を抱えること自体、疑問符が付く。

 

最悪、自己破産すれば良いが、そもそも借りたお金を返すという人間として当たり前のことが出来ないような人間は…

 

社会に出てから給料の範囲でやりくりし、そこから借金を返済することがどれだけ大変かが大学生には肌感覚で理解できないので、住宅ローンのように、35年かけてでも返済できるような仕組みを国が整備する必要がある。

 

それと同時に、国公立大学の学費の大幅な削減も必要となる。

 

現在、国立大学の入学金は28万2、000円、授業料は年間53万5、800円となっているが、これは国立なのに高過ぎではないか?

 

自宅から通える人なら余裕だろうが、都内に出てきてアパートを借りて1人暮らししながらと普通の家庭では厳しい。

 

これを、せめて半額くらいにするだけでも奨学金の額を大きく減らせるだろう。

 

私は今でこそ、資産運用を通じてある程度の資産を築いているので、将来的にもお金の心配は皆無だが、学生時代はお金に苦しめられ、大学の特待生になって授業料免除にしてもらうためにしっかりと「優」を取得するためにサボらずに授業に出ていた。

 

国公立大学は財政上困難な面もあるが、特に、私立大学などは大学からの助成金をなくし、国の干渉を排除して大学の自治を確立するためにも給付型の奨学金を充実させ、本当に必要な学生を支援できるシステムを構築すべきだと思う。

 

本当に必要な学生を支援できるような制度を作り、酷なようだが、貸し付ける意味がないような人間には貸与しない等、金銭面及び能力面での与信管理をしっかりと行う必要があるのではないか?

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