株式投資に目覚めた群馬の至宝

株式投資と柴犬実成(さねしげ)の成長日記

ピーター・リンチの株で勝つ

   

出典:amazon.co.jp

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アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチといえば、10倍株と言われるように小型成長株の投資で成功をしたと思われがちですが(当然それも事実ですが)、「低成長株」、「優良株」、「急成長株」、「市況関連株」、「業績回復株」、「資産株」というまったくジャンルの違う株に取り組み、どの分野でもトップレベルの成績を上げています。

印象に残った点

ミレニアム版への序章
ピーター・リンチのポートフォリオの代表的な大勝ち銘柄は、一般的に、結果が出るまでに3年から10年以上かかっている。(6ページ)
私は、株式に投資する場合の成否は早かれ遅かれ収益によるという確固たる考えを持っている。株価の今日や明日、または来週の動きは単なる気紛れでしかない。(7ページ)
私の値下がり株は、重要なことを思い起こさせてくれる。それは、自分の選んだすべての株で儲ける必要はない、ということである。私の経験では、ポートフォリオの10銘柄中の6銘柄が値上がりすれば満足すべき結果が得られる。(13ページ)
人生で株式投資で成功するために必要なのは大幅に値上がりする幾つかの銘柄であり、それらによるプラスは期待外れの株の損失を埋めて余りある。(14ページ)
歴史はわれわれに、調整(10%以上の下げ)は2年ごとに、弱気相場(20%以上の下げ)は6年ごとに起こるとつげている。そして暴落(30%以上の下げ)も、悪夢の1929〜32年以来、5回起きている。(19ページ)

株で成功する資質があるか
資質として出てくるのは、忍耐強さ、自主性、常識、苦痛についての耐久力、こだわりのない自由な思考力、利害に対して超然としていられる強さ、根気、謙虚さ、柔軟性、独自の調査をする意欲、失敗を認める強さ、パニックを無視する力などである。(中略)完全な情報がないなかで決断する能力も大事である。(91ページ)

株式相場とはなにか?
私としても、もちろん相場や景気の予測をしたいが、それが不可能なので、バフェットと同じで儲かる会社を探すことで満足しているのである。私はひどい相場で儲けたこともあれば、その逆もある。私の10倍株の幾つかは、実にひどい相場の時に急上昇している。(102ページ)
買いに入る最良のシグナルは、気に入った会社を見つけることがすべてである。よいと思ったら、株を買うのに早すぎるとか遅すぎるなどは関係ない。(103ページ)

完璧な株、なんて素晴らしい!
基本のビジネスがよくわかっていれば、その会社を理解するのもずいぶん楽である。(中略)単純であればあるほど、私は好きだ。「この店はどんな馬鹿でも経営できる」と誰かかが言えば、いずれは実際そうなるのだから、これは私にとってはよい材料なのである。(中略)「どんな馬鹿でも経営できる」というのは、私が夢見る完璧な会社を示す特製のひとつである。(149ページ)

無成長産業であること
多くの人が目立つ成長産業に投資したがるが、私は違う。葬儀屋のような無成長産業が見当たらないときには、プラスチックのナイフやフォークといった低成長産業に投資するのである。そうした分野からこそ大化け株が出てくるからである。(159ページ)

耳打ち株に御用心
忘れてしまいがちなのは、もしその会社の見通しがそんなにものすごいのなら、来年か再来年でも投資するのに遅くないということである。会社が実績をあげてからでも間に合う。評価を確立した会社からでも10倍株はとれるものである。疑わしきは待てだ。(181ページ)

収益、収益、そして収益
私にとって重要なのは収益と資産であり、とくに収益である。時として株価が会社の内容に追いつくのに何年もかかり、しばらく低迷して、投資家に株価はもう上がらないのではないのかと思わせることがある。だが、会社の内容(値打ち)は必ずいつか正しく評価されるものである。(183ページ)

2分間の訓練
株を実際に買う前には、その会社の魅力、成長性、弱点などを、もう一度2分間だけ自問自答してみるとよい。子供にも理解してもらえるまでに理解がこなれていれば、その会社の株に対する投資準備は万全と言えるだろう。(197ページ)

多すぎる銘柄数とは、どれくらいか?
小さめのポートフォリオでは、3ないし10銘柄保有するのがよいと思う。もし、10倍株を探し当てようとするなら、保有する銘柄数が多ければ多いほど、その確立は増える。将来有望な特徴を持つ高成長会社については、実際に最も可能性の小さいと思われるものほど大化けになることがある。(中略)飛び上がるような嬉しいことが、いつ、どんなかたちで起こるかを予測する方法などあるはずもないのだから、複数の株に投資することによって、いずれそのうちのどれかの恩恵にあずかれるようにポートフォリオを組むわけだ。(中略)ある人々は、私の成功は成長株に特化したことにあると言う。しかし、それは部分的に正しいに過ぎない。私は私のファンドの30〜40%を超えて成長株に投資したことはない。ほかは本書で述べたようなセクターにも配分する。通常、10〜20%くらいを確実な株に、10〜20%を市況関連株に、残りを業績回復株に投資する。私のファンドは全部て1,400銘柄を保有しているが、100銘柄で資金の約半分、200銘柄では約3分の2を占めている。また全額の1%は、いわば第2群の約500銘柄の株式に投資し、定期的に調べて、後の大量投資に備えている。私は常にすべての分野について投資価値のある銘柄を探している。(276ページ)

雑草に水をやるのは致命的戦略ミスだ
現金化というのは、株式市場から降りるということだ。状況に応じて株の入れ替えを行ない、常に株式市場にとどまるというのが、私の考え方である。もしあなたが、ある金額を株式投資に向けようと決めたのなら、常に株に投資し続けること。これがタイミングの悪い行動や、もたつきから、あなた自身を救うことになろう。ある人々は、自動的に”勝者-株価が上がっているもの-“を売り、”敗者-株価が下がっているもの-”を保有し続けている。これは、咲いている花をむしりとり、雑草に水をやるのと同じことである。(279ページ)
よい株であるのに株価が下がっているものを、その価格でナンピン買いせずに逆に売ってしまうのでは、ただの悲劇にしかすぎない。私にとって、相場の下げは、ポートフォリオのなかで将来有望だがまだパフォーマンスの悪いものを買い増しする絶好のチャンスに思える。もし、あなたが「株価が25%下がったら押し目買いする」という決心ができずに、「25%押したら売ってしまおう」という致命的に誤った考えを捨てることができないようなら、あなたは株式相場で正当な利益を得ることなど、決してないだろう。(280ページ)

株価が底値にきたら、それとわかるものだ
下落している株を底値で拾おうというのは、落ちてくるナイフを素手でつかむようなものである。ナイフが地面に突き刺さり、しばらく揺れ動いた後、しっかり止まってからつかむのが、正しいやり方である。(中略)それでも、株を底値で買えると思ってはならない。株価は、上昇基調に乗る前には必ず揺れ動くものだからだ。これが落ち着くまでには通常2〜3年かかるが、もっと時間がかかることもある。(302ページ)

何かが起こるには、もう時間がたちすぎている
これは私が”岩の心電図”と呼んでいる現象で、実はよい兆候である。この”岩の心電図”が私が目をつけた株のチャートに現れたら、大きな動きがあるという強いヒントと考える。あなたが夢中になっているのに他の人は無視しているような株を保有し続けるには、たいへんな忍耐を要する。他の人が正しくて、自分が間違っているのではと思い始めるだろう。しかし、ファンダメンタルズさえ、約束されているなら、我慢は必ず報われる。(310ページ)

まとめ

成長株のみならず、ジャンルの違う株でもトップレベルの成績!

普通は自分の得意なジャンルを極めて成功しますが、ピーターリンチの場合は成長株投資にとどまらず、様々なジャンルで高いパフォーマンスを上げていることから天才と呼ばれるのでしょう。自分で理解できないものには手を出さないという考え方、子供に1分で説明できるレベルまで投資する株について絞り込む考え方等、勉強になる内容が数多くありました。

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