株式投資に目覚めた群馬の至宝

大化け株を掴みたい人生でした…

億万長者の情報整理術

   

出典:amazon.co.jp

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あらゆるニュースをお金に換える 億万長者の情報整理術

本書は「金持ちの教科書」の作者が、マネー情報リテラシーを説いた本です。昨今、情報の絶対量が確実に増加する中、情報の山に埋もれることなく、それを自身の活動に生かしていくためには、適切に情報を選択するスキル、つまり情報リテラシーを身に着けておく必要があることは疑いようがありません。そうした中、無数の情報に埋もれることなく、自分に有利に情報を使いこなすためには、情報を整理するための「枠組み」が必要となります。本書には、その枠組みを構築するための普遍的な考え方が記されています。

感 想

 情報を適切に扱うことの難しさ

本書は情報の扱い方を解説した本ですが、ある情報を通じて物事の真理を知るためには、事実(ファクト)をよく見ることが肝要であると思います。当たり前のことを言っていますが、事実には偏見が入りやすいこともあり、実際には難しいことです。簡単な例を挙げると、ある国の首相の支持率に関する世論調査で支持が51%、不支持が49%という結果があったとすると、ある新聞は「半数近くが反対」と報じ、別の新聞は「過半数が支持」という報道をする等、自分たちが信じたい内容、あるいは自社に都合の良い内容を伝えると考えられます。従って、自身が偏見を排除した客観的な視点を持っていないと、情報の受け手である私たちも、情報発信者からの歪曲された情報のまま理解することになる可能性もあります。

このように、私たちは、新聞報道等のメディアを通じて、無意識的にマインドコントロールされている可能性があるということを強く意識し、どのように偏見を排除して事実を見極めるかということを考えることが非常に重要になってくると思います。自分は客観的に見ているからこそ大丈夫だと思っている人こそ、考え方が無意識的に独善的になる傾向が強く、注意が必要です(これは自分に対する戒めの要素が強い)。

この点、私の経験則では、語学を学ぶことが大切になってくると思います。別に語学に限った話ではありませんが、言語は単にある国の言葉を話すための道具にとどまらず、仮に語学を習得できなかったとしても、様々な物の見方を獲得するのに確実に役立ちます。私は過去に情報分析の訓練を受けたこともあり、今でもほぼ毎日、日本の主要紙以外にもいくつかの国の新聞にも目を通すことが癖になっていますが、毎日継続して読んでいると、国によって同じ事象であっても扱う優先度や重要度が異なっていたり、微妙なニュアンスの違いがわかるようになります。また、各媒体が事象に対する今後の見通しについても場当たり的で、いい加減なものも散見される等、同じ事象でもどこが違うのかを見抜けるようになってきます。全部読むのは時間的に難しいとしても、ヘッドラインを見たり、表題や1、2段落だけを流し読みするだけでも見方の違いを確認できるようになり、多角的な視点が養われ、自分の所掌外の分野であっても、ある程度対応できるようになると思います。かくいう私自身も、株式投資を始めるに際し、最低限の基礎知識として全く専門外の会計・金融についてまがりなりにも理解するようになるのにはかなり苦労しました(こんな知識いらないと考える方もいるかもしれませんが、ないよりはあった方が確実に良いことは確かです。私にはこの分野は難解で、現在でもきちんと理解しているのかは怪しいところで、いつも会計なとを専門にやられている方がうらやましくなります)。

本書は総じて当たり前のことを論じていたり、賛同できない見方もあったりするであろうことから、読んでいて少し退屈に感じるかもしれませんが、「物事に対する見方」の枠組みについて考えるきっかけになるという意味においては推奨できると思います。

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