【まとめ】マーケットの魔術師シリーズの名言・オススメ版

【まとめ】マーケットの魔術師シリーズの名言・オススメ版

マーケットの魔術師 トップトレーダーが語る成功の秘訣

本書は、米トップトレーダーが、どのようなきかっけでマーケットに興味を持つようになったのか、過去に犯した最悪の失敗とその失敗から何を学んだか、自ら構築したトレード法の裏にある概念、心理的及び性格的に自分のどういう資質が成功をつかむカギになったのか、トレーディングで大半の人が犯す過ち、また「大多数の人の認識」の特徴である誤った考え方等、トレーダーの考え方や精神面について中心に描かれています

 

本書は文字も小さい上に450ページくらいのインタビュー記事をまとめた内容になっているだけでなく、内容もある程度の経験を積んだ人向けであるとみられることから、相当気合を入れて読まないとなんとなくしか頭に残らないで終わってしまうと思います。

魔術師たちの共通点

  1. ゴールに到達するまでの様々な障害を克服し、トレードで成功することを夢見て一生懸命であった。
  2. 長期にわたって勝ち続けることができるという自信に満ちていた。
  3. 自己規律という言葉が最も頻繁に使用されていた。
  4. 起きているほんどの時間を市場分析とトレード戦略のために費やしている。
  5. 厳格なリスク・コントロールがトレード戦略における重要な要素の一つと考えていた。
  6. 多くのトレーダーは適切なトレード・チャンスを待つ忍耐力を持つことの重要性を強調した。
  7. 独立して行動することの重要性が度々強調されていた。
  8. 損をすることもゲームの一部であることを理解していた。
  9. 全員トレードが大好きであった。

印象に残った点

マイケル・マーカス
根性を持ち合わせていない偉大なトレーダーなんて聞いたことがない。
成功するには勇気も必要さ。
挑戦するための勇気、失敗に対する勇気、成功することへの勇気、そしてうまくいかない時でもやり続けようとする勇気だよ。(56ページ)

ブルース・コフナー
2つの大切な要素が必要だと思う。
一つは今日とは全く異なる世界のことについて想像できる能力とそれが現実的にあり得ると考えられる能力だ。
(中略)そしてプレッシャーの中にあっても常に理性を保ち平静を装える能力、これが2つ目だよ。(70ページ)
しっかりと考えを持ってトレードした結果、損が出たとしても、それは全然気にならない。
(中略)急落してはさっと戻すというベア・マーケットの値動きそのものが、僕には慣れていなかった。
ベア・マーケットの時は、反発局面でポジションを作るべきだと学んだよ。(80ページ)

リチャード・デニス
私はトレンドにつくというやり方を今でも信じているが、トレンドは強ければ強い程良いという考え方に確信を持っている。(99ページ)

ゲーリー・ビールフェルド
一番重要なのは自己規律だ。
2番目は忍耐だと思う。
3番目は相場に入っていく勇気だ。
4番目に潔く損を出せることだ。
5番目に勝ちたいという強い願望が必要だ。(152ページ)
絶好のトレード・チャンスを待つ忍耐力を保つように心がけている。
もしトレードがしっくりいかなかったら、手仕舞って小さな損を出すんだ。
(中略)その一方で、勝算が高いと考えられる時は、ポーカーでいい手の時徹底的に勝負するように、積極的にそして本当にレバレッジを効かせてトレードするべきだ。(154ページ)

ラリー・ハイト
ほとんどの人は損が出た取引のことを悪い賭けだったと思う。
これは大間違いだ。
良い賭けでも損が出ることはある。
勝算が50/50で、1ドル損するか2ドル儲かるかだとしよう。
これは負けたとしても良い賭けだ。
大事な点は、これに何度も賭け続ければいずれ勝つということだ。(187ページ)

マイケル・スタインハイト
反対側で売買している人間にも見通しがあるはずです。
なぜ彼は得るのだろう。
自分の知らない何を知っているのだろう。
常にそう自問するのです。(220ページ)

ウイリアム・オニール
市場平均が天井を打つ場合は、次の2つのうちどちらか一方が起こる。
第1は、平均株価が新高値に達するが、出来高を伴わない場合。
もうひとつは、強気相場をリードしてきた株が急落したら、相場が天井を打ったという明らかなサインと見ていい。
たいてい連銀が2、3回公定歩合を引き上げると、相場はおかしくなる。(228ページ)

ジェームス・B・ロジャース, Jr
株式市場では何が起こっても不思議はないということだ。
なぜなら、何が起こっているのかよく理解していない多くの人々が市場に参加しているからだ。(288ページ)

 

マーケットの魔術師 大損失編 35人のトレーダーの様々な投資手法と大損失

本書は35人のスーパートレーダーたちが大損失に直面したときにどのように対処したかを描いています。

 

特に印象に残った言葉として、「損失を愛せるようになった」というチャーリー・ライトの言葉がありました。

 

含み損を抱えると、どうしても正常な判断が下しにくくなると言われることも多いですが、「大きなドローダウンを受け入れられないものには大きな資産上昇もない」ということも事実であるので、とても深い言葉だと感じました。

 

また、私生活が上手くいっていないとトレードに影響が出るという話が繰り返し多くのトレーダーの口から聞くことが出来て、株式投資をする上で家族の理解の大切さを再認識させられました。

 

私は幸運にも奥さんが理解を示してくれるので思い切って投資できています。

 

トップトレーダーの成功体験を記した書籍は枚挙にいとまがありませんが、大失敗を記した書籍は珍しいこともあり、そうした点においては本書の価値は高いと思います。

しかしながら、せっかくそうした内容を扱った作品だからこそ期待も多く、「マーケットの魔術師」シリーズ並みの出来栄えを期待して読んだので少しがっかりさせられたというのが本音です。

「マーケットの魔術師」シリーズと思って読むといまいちですが、読まないよりは読んだ方が得るものはあると思います。内容は薄いですが、それでも偉大な投資家の実際の損失話を聞けるのは有益であることには変わりはないと思います。

ただし、あたかも「マーケットの魔術師」シリーズと誤解させるようなタイトルと装丁は、同シリーズの人気にあやかり読書を獲得しようとの悪意が感じられて少し残念でした。繰り返しますが、「マーケットの魔術師」シリーズとは別物です。

印象に残った点

テレサ・ロー
テレサの考えでは、成功のカギは、自分が見たい世界ではなく、あるがままの世界をとらえられるかどうかにかかっていた。
また世界が与えてくれるものをそのまま受け入れられる心の成熟も必要である。(99〜100ページ)

ラリー・ローゼンバーグ
最悪のトラブルに巻き込まれることがあるとすれば、思い込みにとらわれてポジションを長く持ちすぎるときです。
自分には十二分な知識があると思ってしまうのです。
実は市場こそが実際に起きることを教えてくれるんです。
市場はすべての情報の総和です。
だから、市場の動きがどう反応すべきかを教えてくれるときは、私はそれに従います。(108ページ)

チャーリー・ライト
私の理解では、ある時点で市場はトレンドを形成してトレーダーに大金を稼がせるという事実にそれが現れています。
そうしないと、トレーダーはその市場での取引をやめてしまい、市場は死んでしまうことになります。(117ページ)
私はシステムを調節して、トレンドのない期間の損失を抑えるようにしなければなりません。
トレンドの期間には、できるだけ大きな利益を上げようとします。
そして、全体として、待つ能力を発揮することになるでしょう。
要するに、私はドローダウンを受け入れることができます。
私は損失を大事に思うようになりました。
ドローダウンはトレードでリターンを得るために必要な投資なんです。(126ページ)

リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ
どんなときが決断の局面なのか、いつ有り金全部を握りしめてアクセルを思い切り踏みしめるべきなのかを知ることも大事なんです。
なんといったって、プロのトレーダーは利益の85%をトレードの5%から叩き出しているんですからね。(193ページ)

ジョン・ベイカ
私は怖くなった。
そのとき、損は15万ドルから20万ドルくらいになっていたと思う、一文無しになるわけではないけど、パニックを起こし手仕舞ったら相当の損失になるはずだった。
だが、しばらく待っていたら相場が戻したので、それほどの損にはならないですんだんだ。
我慢すれば、もっと適切な手仕舞いレベルまで戻すことが多いという考え方は、大勢の大トレーダーがよく口にすることである。(226ページ)

デーモン・パブレートス
多くのトレーダーが経験するのは、相場がトレンドに沿って動くときはその方向に着実に進むということです。
急激に値上がりするのは空売りの買い戻しが原因なんです。
相場に乗り遅れまいとする投資家が原因なのではありません。(330ページ)

コニー・ブラウン
先物のトレードからたくさんのことが学べます。
反応が早くなるし、パターンも読めるようになります。
長期スパンだけで株を売買している人にはとらえられない時間枠のなかで市場を読めるようになります。(372ページ)

ジョン・マクラッケン
ナンピンはたいてい成功する戦略です。
ナンピンというより「平均価格引き下げ」と言いたいですがね。
秘訣は一回だけやることです。
ポジションを持っていて裏目に出たとします。
もう1回チャンスを試すんです。
たぶん、パニックが収まるのを待ってナンピンを仕掛けることになるでしょう。
それが失敗したら「そこでおしまい」。
トレーダーが犯す最大の過ちはポジションにしがみつこうとすることです。(393ページ)

ルース・バロンズ・ルーズベルト
損失はいけないことだと勘違いしている人がいっぱいいます。
失敗はゆるされないと感じるのですが、そのせいでひどいトラブルに突き当たるんです。
成功者は一回のトレードをゲーム中の一つの点としかみなしません。
現在については現実的に、将来については楽観的にとらえます。
損失の限度を超える可能性よりも、成功のほうに目を向けます。
長期的観点に立つのです。
彼らにとって敗北はさらに大きな勝利への第一歩にすぎません。
だからこそ敗者になることがないんです。(450ページ)

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