株式投資に目覚めた群馬の至宝

株式投資と柴犬実成(さねしげ)の成長日記

バフェットが影響を受けた投資家

   

バフェットに影響を与えた3賢人

ウォーレン・バフェットの投資スタイルは、強い影響力を持った3人の人物によってもたらされた3つの卓越した投資哲学が総合されたものと考えると最もよく理解できます。

その3人の人物とは、「ベンジャミン・グレアム」、「フィリップ・フィッシャー」、「チャーリー・マンガー」です。以下、3賢者の教えについてみていこうと思います。

ベンジャミン・グレアム(定量分析)

グレアムは定量分析者であり、測定可能な要素、つまり、固定資産、当期利益、配当などを重視し、割安な株式を買うことを主張しました。

グレアムは人生で2度も経済的に苦境に陥った記憶があるため、上昇の可能性よりも下落のリスクを強調する投資手法を信奉するようになりました。彼は投資には2つの法則があると言っています。

第1の法則は、損をするなということであり、第2の法則は第1の法則を忘れるなということです。

この「損をしない」哲学に基づいて、グレアムは株式を選択するため、以下の3つの手法を考え出しました。投資家はこの手法を適用すれば、自然と安全余裕度を重視することになります。

  • 純資産価値の3分の2より低い株価の企業を買う
  • PERの低い銘柄に焦点を絞ること
  • 企業がプラスの純資産を持っていること

このグレアムの株式選択には共通の特性があります。グレアムがこれらのモデルに従って選んだ株式は、市場では全く人気がありません。なんらかのマクロ・ミクロの動きによって、市場はこれらの株式を本来の価値より低く評価しているのです。グレアムはこれらの株式は「正当化できないほど低く」評価されており、故に魅力的な買い物であると主張しています。彼は「効率的ではない市場を修正しようとする力は、投資家にとってプラスに働く」と信じていました。

また、バフェットはグレアムから自分自身で考えることの大切さも学びました。「適正な判断のもとに、論理的に正しい結論に到達したならば、他の人が同意しないというだけの理由で考えを曲げてはいけない。多くの人が同意しないということは、あなたが正しいかどうかとは無関係である。データが正しければ、あなたは正しいのだ」とグレアムは著書に書いています。

グレアムは投資と投機の違いについても「真の投資とは、徹底的な分析によって、元本の安全性と満足出来るリターンを得られると判断できるものである。少しでもそれに達しないものは投機である」と述べています。

フィリップ・フィッシャー(定性分析)

フィッシャーは定性分析者であり、企業の価値を上昇させると考えられる将来の事業見通しと経営者の能力を何よりも重視し、長期的に見て企業の実体価値を増加させる可能性を持つ企業を買うことを主張しました。

フィッシャーの投資基準は、平均以上の可能性を持つ企業に投資すること最も有能な経営者と組むことです。フィッシャーはこれらの条件に見合う事業と経営者の特性によって企業を判定し、優れた企業を見分けるためのポイントシステムを開発しました。すなわち、投資の成功は、売上高と利益の両方で平均を上回る成長を数年間にわたって維持できる企業を見つけられるかどうかにかかっています。短期的な結果に惑わされてはいけないのです。

また、平均的な企業を多数持つよりも、少数の優れた企業に投資したほうがよいとフィッシャーは常に話していました。一般的に、彼のポートフォリオは10銘柄未満で構成され、そのうちの3〜4社で全体の75%を占めているほどです。そして、投資で成功するためには、投資家はほんの少しのことをしっかり行えばよいとフィッシャーは信じていました。

すなわち、自分の得意分野の企業にだけ投資をすることです。彼は自分の若い頃の失敗は「自分の経験の枠を超えた才能があると思い込んでいたため、自分で十分理解していない産業やまったく異なる分野へ、そして自分がまったく背景を理解していないままに投資を始めてしまったことだ」と述べています。

また、フィッシャーはバフェットに、分散することばかりを考えすぎないようにと教えています。いくつかのバスケットに卵を入れることがリスクを少なくすると投資家に教えることは間違いであるとフィッシャーは信じていました。彼が思うには、あまりにも多くの銘柄を買いすぎると、すべてを管理できなくなってしまう危険があります。

それによって投資家は、非常によく知っている企業にわずかしか投資せず、一方で、よく知らない企業に多く投資するリスクを持つことになるのです。彼は徹底的な理解のために時間を割かずに株式を買うことは、十分に分散しないことよりもはるかにリスクが大きいと考えていました。

チャーリー・マンガー

チャーリーはフィッシャーの定性分析の体現者であり、バークシャー・ハサウェイ社の共同パートナーです。

バフェットが現在でもグレアムの教えに従い、割安な価格での投資機会を追い求めるのに対し、チャーリーは良質の投資には相応の対価を支払うべきであると考えており、このことをバフェットに納得させたのはチャーリーです。

この件は、バフェットの考え方に地殻変動的な変化を与えた最初のものでしたが、「自分を新しい方向に押し出してくれたのはチャーリーであった」とバフェット自身が認めています。チャーリーは「素晴らしい企業にフェアな価格を払う方が、平均的な企業に低い価格を払うよりもずっとよい」と述べています。

まとめ

バフェットはかつて、「私の15%はフィッシャーで、85%はグレアムでできている」と言ったことがあります。この言葉はよく引用されますが、これは1996年のものであることを考慮に入れる必要があります。つまり、バフェットはその後、次第に選び抜かれた少数の株式を長期間保有するというフィッシャーの哲学に向かってシフトしていきました。バフェットをフィッシャーの方に傾けた人物こそチャーリーです。

従って、現在はフィッシャーの比率がもう少し高いとみられます。バフェットが素晴らしいのは、こうした3人の偉大な投資家の良い点を自分なりに解釈・アレンジして統合した点にあると思われます。私もこうした偉大な先人の知恵を学び少しでも良い投資成績を残せるよう日々努力していきたいと思います。

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