株式投資に目覚めた群馬の至宝

大化け株を掴みたい人生でした…

内藤忍の資産設計塾

      2016/01/25

出典:amazon.co.jp

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資産運用に興味を持ち始めた人向けの本

本書は「金持ち父さん 貧乏父さん」、「バビロンの大富豪」に次いで読んだ本です。

上記2冊を読んだことで資産運用に対する考え方に変化が生まれたものの、実際にどうしたらよいかわからず悩んでいた段階で読みました。

印象に残った部分

「20世紀の崩壊 日本の再生」(ピーター・タスカ著 講談社)には、忘れてはいけないこととして、「賢人はつねに最高を望みながら、最悪を覚悟する」という言葉が紹介されています。これは長期の資産運用にも当てはまる考え方でしょう。つまり、長期運用の投資戦略を考える場合に重要なのは、「うまくいった場合の想定」ではなく、「最悪の場合の想定」なのです。常に最悪のシナリオを考えておく-資産設計の基本として肝に銘じておくべきことです。(36ページ)

「ウォールストリート・ジャーナル」の「ダーツボード」というコラムで1990年から1992年にかけて、投資の専門家4人の選んだ銘柄とダーツで適当に選んだ銘柄の運用リターンの比較を行いました。その結果、調査をした30回のうち専門家がダーツを打ち負かしたのは16回でした。つまり専門家の意見とダーツで適当に選んだ銘柄の運用リターンには、差がほとんどなかったということになります。(43ページ)

ただしドルコスト平均法は資産を増やす魔法の方法ではありません。いくら平均的に安く買えたとしても、将来的に株価が上昇しなければドルコスト平均法で購入する意味はなくなってしまいます。言い換えれば、ドルコスト平均法が使えるのは、現在は価格の上下動を繰り返していたとしても将来的に今の水準よりも価格が上がると見込まれる投資対象、ということになります。(44ページ)

一般的には、グロース株のほうがいいと思うでしょう。ところが23年という長期間で見てみると、バリュー株がグロース株に勝っている年のほうが多い。つまり、割安なバリュー株を買ってコツコツと持っていたほうが、実は平均したら儲かっていることが多いのかもしれません。(121ページ)

素人の体験談は意外に役立つ。有名な人の話を聴くよりも、むしろ自分と同じ立場にいる個人投資家の経験を聴くほうが役に立ったりすることがあります。…中略…机上の空論ではなく、実際に自分のお金を使って実践した内容ですから具体的で迫力が違います。(194ページ)

まとめ

様々な金融商品を体系的に説明

本書は基本的に株式投資は難しく個人投資家が最後に手をつけるべき投資対象としており、個人投資家の株運用に対してどちらかと言うと否定的です。

従って、株式投資は怖いと考えている人に取っ付きやすく、資産運用に興味を持ち始めた人向けの本といえます。実際に私はそういう段階で本書を読みました。

特に、様々な金融商品の説明が体系的になされており、自分がどういった資産運用を行いたいかわからない人にとっては網羅的な内容で重宝できると思います。

本書で推奨されている手法

本書では、日本株20%、外国株20%、日本債権10%、外国債権20%、その他20%の配分でインデックス投資した過去(1985〜2003年)のリターン平均が5%程度であったことから、5%の運用を設定しています。

私は年5%の運用では満足できませんが、本書で推奨されている方法であれば、資産の時価評価や細かいリバランスの作業は少し面倒くさいかもしれませんが、資産の変動が激しい株式投資やFX等に比べれば、はるかに負担が少なく、精神衛生上も良い手法であり、ある程度まとまった資産がある人には有効な方法だと思いました。

胡散臭さを感じるものの、資産運用の全体像を把握するにはOK!

読む前は、聞いたことない出版社で怪しそうな本だと思っていましたが隠れた良書です。人気シリーズで第4作まで出ていますが、一番最初の本作が一番おすすめです。

ただし、書いている内容はとても参考になる部分もあるのですが、株式投資を個人が行うのは難しいものだと思わせて、プロが運用する金融商品をお勧めしている感じがして、どこか胡散臭さを感じてさせる面もありました。いずれにせよ、わずか数100円で資産運用の全体像を把握するにはいいと思います。

金融商品取引法違反で行政処分

少し胡散臭い節があると思っていたら、同士が推奨していたワインファンドが、金融庁から金融商品取引法違反で登録取り消しという重い行政処分を受けていることが最近わかりました。

これだけ体系的な投資本を書ける人ですから、絶対にわかっていたと思いますので悪意を感じます…

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