株式投資に目覚めた群馬の至宝

株式投資と柴犬実成(さねしげ)の成長日記

*

「1秒!」で財務諸表を読む方法

      2016/01/25

出典:amazon.co.jp

出典:amazon.co.jp

具体的な事例を会計的な見方で!

本書は、第1章から第7勝まで、「1秒だけ財務諸表を見るならどこを見るか?」など、具体的な事例をみながら7つの問いを提示します。

そして、具体的な事例をみながら、「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュフロー計算書」、「固定費及び変動費」、「損益分岐点」、「直接原価計算」、「プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント」の経営的な読み方・考え方を説明しています。 この7つの問いに答えられない人には読む価値があるのではないかと思います。

私はタイトルに引かれて同書を購入しました。会計の基礎的な部分がわかっていない人には少し難しいと思います。 「どういう内容の貸借対照表を持った企業が外資ファンドに狙われやすいか」、「WACCが高いとROAを高くしなければ株主が評価せずに下がる」等の項目は興味深かったです。

印象に残った部分

「ROA」と「ROE」はどちらが大切か?
資産をまかなうために、負債と純資産で資金を調達していると説明しました。経営者は、その負債と純資産の双方に対して責任があり、それに見合ったリターンを出す必要があります。それがROAです。純資産にだけ見合ったリターン(ROE)を出していれば良いというものではないことは明らかです。ROEが第一というのは、株主が一番で、負債は二の次と言っているのと同じで、負債を提供する社債権者や銀行に対して失礼な考え方だと私は思います。ですから、ROAを高めることによりROEを高めるという「健全」な考え方が経営者には必要です。(42ページ)

利益はあくまで会計上の概念にすぎない
もし会計制度が現状の「全部原価計算」から「直接原価計算」に変われば、利益額が変わります。そこまで極端でなくとも、「時価会計」や「退職給付会計」、あるいは「減損会計」が導入されたことにより、上場企業の利益額は大きく変わりました。つまり、制度の変更が「利益」を大きく変えているのです。利益とは絶対的なものではなく、会計上の概念に過ぎないのです。(173ページ)

企業が出さなければならない利益
①使っっている資産からみた必要利益(ROA)、②働く人の福利向上のための必要利益、③借入金返済のための必要利益、④株主還元のための必要利益。(207ページ)

まとめ

本書は身近な具体的事例をを基に考えていくため、理解しやすいと思います。 しかし、タイトルが目を引く割に会計の知識がない初心者には少し難しい内容であると思います。 私はタイトルに引かれて一番最初に読んだ会計関連の本が同書だったので、いまいち理解できませんでした。

同書は、会計の基本を理解するというよりも、最低限の会計知識を有する人に対して会計のポイントや物の見方を提供する本です。 財務3表一体理解法等で基本的な会計知識を理解した上で読むと、身近な事例を会計的な視点で理解するコツをつかめるようになる本です。

 - 投資本, 株式投資 , ,