「配当金収入」と「値上がり益」狙いによるアーリーリタイア方式の違い

「配当金収入」と「値上がり益」狙いによるアーリーリタイア方式の違い

配当金収入(インカムゲイン)VS 値上がり益(キャピタルゲイン)

株式投資は大別すると、株価の値上がりから収益を上げるキャピタルゲイン型と、毎年の配当を収益とするインカムゲイン型に分けることができます。

 

不動産投資では家賃収入狙いのインカムゲイン型が圧倒的に多いですが、株式投資の世界ではキャピタルゲイン狙いの人が圧倒的に多いという特徴もあります。

 

どちらが正解だということはありませんが、どちらのやり方を選ぶかで今後のアーリーリタイア戦略が大きく変わってきます。

 

今回は、キャピタルゲイン型と、インカムゲイン型それぞれのアーリーリタイア戦略について見ていき、その上で私の戦略について簡単に触れたいと思います。

 

なお、私は株式投資・不動産投資のいずれもキャピタルゲイン狙いの投資をしており、基本的には現在キャシュフローは無視しています。

インカムゲインとは?

インカムゲイン(Income Gain)とは、株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のことです。

 

例えば、株式では配当金、債券では利子、不動産では賃貸することにより得られる家賃収入がインカムゲインに当たり、それら資産を保有し続けることで、継続的な収入を期待することができます。

 

インカムゲインを重視するスタイルの人は、「安定した高収入がある人」、「既に大きな資産を保有している人」、「大きなパフォーマンスを狙ってない堅実な運用を志向する人」などが多くなります。

 

基本的には守りの投資であり、高配当株(米国株などを含む)を粛々と買っていくことが特徴的です。

 

シーゲル教授の投資哲学に影響が受けた人が多い印象もあります。

 

シーゲル教授の投資戦略とは、比較的配当利回りが高い、成熟優良銘柄を長期で保有して配当再投資を繰り返すという投資戦略です。

 

「投資期間を長くとり、配当を再投資する投資家にとって、下落相場はさほど打撃とならないだけでなく、この時期を通過することで、かえって財産が増える。市場全体が下落する局面ではたいてい、配当が減少する以上に株価が大幅に下落する。そうなれば、配当利回りが上昇する。配当利回りが上昇すれば、リターンもいずれ上昇する。」(ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」)

キャピタルゲインとは?

キャピタルゲインとは、株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。

例えば、株価30万円で購入した株式が、35万円になったときに売却した場合、差額5万円(手数料・税金を除く)がキャピタルゲインになります。

 

売却することによって損失が出た場合はキャピタルロスといいます。

 

不動産の場合も同様で、売却して購入時よりも高く売れた場合、その売却益をキャピタルゲインといいます。

配当収入を重視するインカムゲイン派

配当収入を重視するインカムゲイン派の方は、とにかく安定的な配当収入を好みます。

 

年間でいくらの配当によるキャシュフローが生まれるかが重要指標となり、値上がり・値下がりによる「含み損益」はあまり重視しない傾向にあります。

 

当然、含み損益も気にはなるのでしょうが、手持ちの配当株を売却してしまうと、配当収入が減るわけで、基本的には購入したら売却しないで半永久的な保有を目指します。

 

既に十分な資金があり配当金生活をしていたり、資産運用として配当株への投資を1つの収入の柱として捉えている方にとっては、年間での配当収入によるキャシュフローが減ることを最も避けたいわけですから、別に値上がりしてくれなくても、安定的な配当収入があれば良いと考えます。

 

通常は、大きな資産を原資として配当金生活に切り替えるタイミングで守りのインカムゲインに移行するパターンが多いですが、高収入かつ最低限の生活費で暮らしても平気なミニマリストの人に限っては、当初からインカムゲイン重視でアーリーリタイアすることも可能です。

 

実際、アーリーリタイアの考えられる手法として、これが最も安全かつ最速な方法だと思います。

 

この方法なら給料からの入金資金を全て高配当株に投資することを継続して、月のキャシュフローで20万程度確保した上で(あくまでも最低限度の生活ができる最低ラインとして設定)、そもそも入金するための節約マインドが染みついているミニマリストであれば十分可能ではないでしょうか?

 

ただし、これは安定的な高収入がある人が目指すやり方です。

値上がり益を重視するキャピタルゲイン派

他方で、安定的な高収入がある人は世の中には一握りです。

 

国税庁が公表している「民間給与実態統計調査(H28)」によると、年収1000万以上の人数を合算すると208万2千人となり、給与所得者全体の約4.2%しか存在しません

 

・ 1000~1500万 3.1%(151万9千人)
・ 1500~2000万 0.7%(33万6千人)
・ 2000~2500万 0.2%(10万7千人)
・ 2500万~    0.2%(12万人)
 
 

安定的な高収入の人は、インカムゲイン重視のスタイルでも良いですし、市場平均を上回れる自信があるなら、個別株のキャピタルゲイン狙いでもどちらでも選択できる「チート✳︎」的存在です。

 

✳︎「チート」とは「英語で「ズル」や「騙す」を意味する「cheat」のことで、主にゲームの不正改造に対して使われる言葉であり、Lvを99にしたり、無敵状態になったり普通にプレイしていたならば絶対にありえないようなことをプログラムの不正改造によって現実化させる行為です。ここから転じて、「チート」=「強すぎる」という意味で使用されます。

 

ただ、一般的なアーリーリタイアの王道の方法は、株式投資による値上がり益によって手にした大きな資金を原資としてインカムゲインにシフトしていくやり方です。

 

キャピタルゲインで得た利益を元手に、月のキャシュフローが20万程度になるような高配当株にシフトすれば良いのです。

 

また、キャピタルゲイン派は、月のキャシュフローなど意識しなくても、継続的に市場平均を大幅に上回ることができるような凄腕投資家であれば、数千万円でもアーリーリタイア可能ですが、地面が割れるような株式市場での大きな調整局面を経験して耐えられるか否かは検証されていないので不透明です。

 

配当収入という年間のキャッシュフローを重視するインカムゲイン派は比較的安全なやり方ですが、キャピタルゲイン派は一部の成功者以外は退場したりと相場の浮き沈みの影響をもろに受けます。 

 

ここで疑問なのが、比較的給料の低い人がタネ銭をどのように、また、いくら貯めて、その原資を元に大きな資産を貯めたのかはとても関心があります。

 

まぐれ当たりの人もたくさんいるでしょうが、そういう人の中で安定的にコツコツ増やしてきた人の発言ほど傾聴する価値が高いと個人的には考えています。

 

比較的給料の低い人は入金がほとんどできないだろうから、相当なパフォーマンスを継続しないとお金が大きく増えないので、見方を変えれば、それだけ個別株投資には可能性が秘められているとも言えます。

実際、どちらのやり方が良いのか?

大成する可能性が大きく夢があるのはキャピタルゲイン狙いですが、インカムゲイン狙いは相場の変動に惑わされない安定感があり心の平静を保ちやすいという特徴があります。

 

インカムゲイン狙いの配当は比較的高収入かつ節約マインドが高くないと実現できない点、キャピタルゲイン狙いの投資は、必ずしも市場平均を上回ることができるかどうかは分からないという点を除けば、どちらの手法を採用するかは、各人の選択によるところで、どれくらいの資産をどの程度のペースで形成したいのかによっても変わってきます。

 

いくら資産を保有しているかという資産残高も重要ですが、毎月決まって定期的に入ってくるお金こそ重要であると考えていますので、小型の個別株の集中投資で大きなキャピタルゲインを狙いつつ、日々の値動きに振り回されずに定期的にお金が入ってくるシステムの構築を目指して淡々と進めてくことが大切になってきます。

まとめ

個人的には、最初から年間配当を基準額としたインカムゲインによるキャッシュフローを重視してやっていくやり方が最も自分には適しているとの認識はあるのですが、私の場合は株式投資・不動産投資のいずれにおいてもキャピタルゲイン狙いの投資を選択しました。

 

資産運用するなら、大きな利益を目標にしてみたいじゃないですか!

 

実際、成功して数億持っている人も普通にいるので励みになります

 

また、アーリーリタイアしたい気持ちもあるものの、私の職場は完全に年功序列型の賃金体系ということもあり、早く辞めると晩年に得られる旨味がなくなってしまうという気持ちがあることも考慮事項として頭の片隅にあります。

 

こうしたこともあり、現時点では手元のキャシュフローが悪く、純資産はそれなりにあるものの、生活口座に全くお金がなく、時には月末に2万円くらいになったりと日々の豊かさをあまり実感できないのですが、将来的により大きな資産を構築するためには仕方ないと修行を継続しつつ、時折、「闇」と対話しています。

 

インカムゲインについては、高配当株によるインカムゲインを狙うのではなく、不動産を高配当株として捉えてこれを資産として構築していくイメージで急ピッチで返済を頑張っています。

 

ただし、不動産も家賃収入狙いでの運用ではなく値上がり期待の「資産性」重視で「収益性」を度外視しているのでキャッシュフローがとても悪いです。

 

どちらのスタイルが早くアーリーリタイアできるかと言うと、キャシュフローを重視したインカムゲインを着実に増やしていく方だと思いますが、それは高収入かつ最低限の生活費で暮らしても平気なミニマリストの人だけが勝ち取れる方法です。

 

私は節約とか嫌で豪遊したいので大きな資産を構築した上で、キャピタルゲイン狙いで買った不動産を将来的には家賃収入によるインカムゲインとして、それに加えて暴落がきて割安になった際に高配当株を少しずつ仕込む方針で、もうしばらく辛い修羅の道を進みたいと思います。

 

出金して生活口座に回せばいいのですが、気がつくと株買ってたりする頭の病気を抱えています()

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