【オニールの成長株発掘法】  CAN SLIM法で株価が大幅上昇する7つの特徴を掴む

【オニールの成長株発掘法】  CAN SLIM法で株価が大幅上昇する7つの特徴を掴む

今回の記事では、CAN SLIM法が有名なオニールの成長株発掘法について紹介していきます。

CAN SLIM法の要点

本書は1880年代まで遡って米国株式を調べ、株価が大幅上昇する銘柄は7つの特徴があると指摘しています。

 

オニールはこの7つの特徴について「CAN SLIM」と名付けています。

 

CAN SLIM法を簡単に説明すると、「収益成長の条件を満たし、機関投資家によって保有されており、なるべく資本が小さく需要の旺盛な株で、相場を牽引する主導銘柄を適切なタイミングで購入する」ということになります。

 

CAN SLIMのアルファベットは、一流の成長銘柄が株式に巨大な利益をもたらす前の段階に示した7つの主要な特徴を表すものです。

 

C =(当期利益)、A = (通年の利益)、N = (新製品・新サービス)、S = (需給関係)、L = (先導株・停滞株)、M = (相場全体の地合い)を意味します。

C = Current Quarterly earnings(当期利益)

前年同期比で1株当たり当期四半期収益が大きな増加率(少なくとも20〜50%以上)を示した銘柄を選択しなければならない。

 

なかには100〜500%の増益を記録する銘柄もあるかもしれない。

 

8%とか10%といった月並みな増益率では不十分。

 

株で儲けるために、これは最大のキーポイント。

A = Annual earnings(通年の利益)

過去5年の年間収益に著しい成長がみられた銘柄に投資を集中させる。

 

年間収益の増加に加え、直近の四半期収益に力強い向上がみられたことを絶対的条件として例外を認めないこと。

N = New product or service(新製品・新サービス)

カギとなる新製品や新サービスを有する企業、あるいは経営陣に交替があったり、業界内の状況に変化があった企業を探すこと。

 

最も重要なのは、株価が底入れを終えて新たな高値圏に向かっている。

 

あるいは実際にその域に達した企業の多くは、あなたにとっての最良の投資銘柄候補だということ。

S = Supply and demand(需給関係)

発行済み株式数が適切あるいは少ない銘柄は、その他の条件が同様であれば、歴史が古く大資本を有する企業よりも概して株価成長率が高いということを忘れないこと。

 

また、株価が上昇するとき出来高も増えること。

L = Leader or laggard?(先導株・停滞株)

停滞株に手を出せば、それがどんなに安かろうとその後の値動きに期待を持てない。

 

マーケットを牽引できる銘柄を探すことが最も重要。

I = Institutional sponsorship(機関投資家の存在)

最近の投資実績が平均以上である機関投資家のうち、少なくとも数社が買っている銘柄を買うべき。

M = Market(相場全体の地合い)

日々のマーケット全体の各種指標と、個々の主導銘柄の値動きを読み解く方法を学べ

 

これさえ適切にできるようになれば、無知な素人やプロによる個人的相場観に耳を傾けて手痛い目にあう必要がなくなる。

 

オニールの成長株発掘法は、本書の核となるこのCAN SLIM法以外にも、売り時に関する原則等、投資家に役立つ情報を数多く提供してくれます。

印象に残った点

6か月、9か月の収益を四半期ベースに直す
業績報告は楽観論で書かれているものなので、すべてがうまくいっているという言葉を必ずしも真に受けてはならない。
より深く観察するよう心がけ、愛読紙に掲載される企業報告の説得力ある文章を鵜呑みにしてはいけない。(29ページ)

PERは重要か?
各相場サイクルにおける勝ち銘柄に関する事実に基づいた分析の結果、PERからではある銘柄が買いなのかどうかがほとんど見分けられないことがわかっている。
PERはほとんどの場合、卓越した株価成長を予測するための重要な指標とはならない。(47ページ)

PERが高い銘柄は空売りしてはいけない
成功した企業に関する長年の綿密な調査からわれわれが達した結論は、一株当たり利益の増加率及びその加速度の方が、PERがどの程度の水準にあるかよりも重要度が高いということである。
いずれにせよ、正確に株の価値を見積もるよりも、新たな上昇トレンドを探し当てる方が容易であろう。(52ページ)

マーケットの天井をいかに見極めるか
マーケットがいつ天井に達したか、あるいは底を打ったかを見極めることが、この複雑なゲームの50%を占める。
またそれは投資手法のカギであり、プロも素人も含めた極めて数多くの投資家に欠落しているものでもある。(97ページ)

マーケットが天井をつける兆候
過去におけるマーケットの転換点は、ダウ平均が新たな高値圏に入り、出来高の増加が始まって3日目から9日目の間にほとんど起きている。
新高値では普段のチャートの足よりも長い足をつける。
マーケットが天井をつけるときの状況はそれぞれ類似しているようである。(102ページ)

その他の相場要因
弱気相場の間のマーケットは、高く寄り付き、安く引ける日が多い。
強気相場の間は、値を下げて始まり、日中に根を戻して高く引ける傾向がある。(111ページ)

マーケットの底入れを感知する
マーケット下落後初めての短期的な上昇が、3〜10日間連続するときが注目すべきときである。
株価回復の動きが出ても、1日や2日目では相場が本当に反転したのか見極めがつかないので、私はその後の上昇に神経を集中させることにしている。上昇が数日続いたところで目を光らせるべきことはダウ平均からS&P指数が1日で1%以上上昇し、かつ相場全体の出来高が前日比で増加していることである。(117ページ)

その他の弱気相場の警告信号
弱気相場が始まるもうひとつの確実な兆候は、元の強気相場の主導銘柄がぐらつき始め、質の劣る低位株の投機的銘柄が値上がりを始めることである。(125ページ)

損切りは保険代わり
小さな損失は安い保険であり、自分の投資に掛けることができる唯一の保険である。
たとえ多くの株が売却後に値上がりを見せても、損失を少額に抑えるという重要な目標はクリアしている。(177ページ)

損益プランの一部変更
私は相場観察から、成功する株はブレイクアウト後に20〜25%上昇した後、値を下げて新しい底値を形成し、さらに一部は再び株価が上昇を始めることを見いだした。
よって、私は、株価が上昇に転じるまさに中心点で株を買い、その買い値を5%以上超えてからはピラミッティングを行わず、ブレイクアウト・ポイントから20%以上上昇したらその株を売るという、新しい投資ルールを作り出した。(195ページ)
そこで、「20%上昇すれば株を手放す」というルールに、ひとつの重要な例外を設けた。
ある株が非常に力強く、8週間以内に20%上昇したら、少なくとも8週間はその株を持ち続けるというものだ。
(中略)すなわち、新たな損益プランとは次のようなものである。
利益を得られるときは(最強の銘柄を除いて)株価が20%上昇したら利食いする。
また8%下落したら損切りする。(196ページ)

分散投資、長期投資、信用取引、空売りについて
過度に分散投資をしない。
少数精鋭のポートフォリオを組む。
いつまでもそれぞれの銘柄を持ち続けるべきかを決めるのは市場である。
経験豊富な投資家ならば、信用取引をしてもよいが、リスクが増すことを忘れないこと。(224ページ)

株価ベースの底付近で薄商いになる銘柄を探す
適切な株価のペースというものはほとんどすべて、ベースの最安値部分および「取って」の安値部分において、1、2週間にわたり極端な薄商いとなる。
つまり、売り注文が完全に出尽くし、さらには買いも入らなくなるということである。
底固め期にある健全な銘柄は、ほとんどいつもこうした兆候を示す。
株価が安定した状態のときに商いが極端に薄くなれば、一般的にそれは非常に建設的な推移である。

まとめ

成長株についての数値による明確な指針を提示!

この本については、何回も繰り返し読んで勉強しています。

 

私は第3版を読みました。

 

購入する成長株についての数値による明確な指針を示した点がオニールの偉大な点であると私は思います。

 

銘柄選別、投資のリスクを最小化する方法、保有株を売るタイミング等については具体性に乏しい本が多いなか、同書は「CAN SLIM法」を軸に具体的に示しています。

PERに対する考え方

私が一番影響を受けた考え方はPERに対する考え方であり、これをきっかけとして思考を重ねた結果、PERに対する考え方が変わりました。

 

「各相場サイクルにおける勝ち銘柄に関する事実に基づいた分析の結果、PERからではある銘柄が買いなのかどうかがほとんど見分けられないことがわかっている。
PERはほとんどの場合、卓越した株価成長を予測するための重要な指標とはならない」とPERについて言及されていますが、株価の割安感を測るのに株式投資を始めた初期はこのPERを羅針盤として扱うようになると思います。

 

当然、株式投資を始めた初期の頃は私も重要な指標として銘柄選択する際の考慮要素としていましたが、今は多くの人が気にするから少し気にするという程度で、私はPER(特に見かけ上のPER)などは参考程度であまり重視しません。

 

機会があれば、PERに対する考え方についてもまとめたいです。

 

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