株式投資に目覚めた群馬の至宝

株式投資と柴犬実成(さねしげ)の成長日記

FPG株主総会(第14期)

      2016/12/23

前回の個人投資家説明会に続き、12月22日に実施されたFPGの株主総会に参加してきました。 image1(1) FPGは私のポートフォリオの35%程度を占める主力銘柄です。 税制改正リスクがあったとはいえ、ビジネスモデルを理解すればするほど、こんなに低い株価にいることが信じられません。

今回の株主総会に参加したくてもできなかった人もいると思いますので、質疑応答の内容をを自分のメモとして記録しましたが、読者の方の参考にもなれば幸いです。 証券リサーチセンター:FPGのアナリストレポート

結  論

結論から言いますと、今回の質疑応答から、今後の成長鈍化不安に対する懸念はほとんど消えました。 また、目先の株価はかなり割安であるとみられ、IRの出資金募集・完売状況からも第1四半期の決算は期待できます。

昨年並み、あるいはそれ以上の決算であることは確信しています。株価が反応するかはわかりませんが…. 税制改正リスクからか、今までかなり低い株価にいたので、前期のように第1四半期決算以降の爆発的な株価上昇を期待したいです。

今回の株主総会の質疑応答の印象として、難しい質問がいくつかあり、谷村社長の回答が質問に対する答えになっていない所もあったため、少し歯痒い思いもありましたが、 総じて自分が聞きたかった内容が聞けて参加した甲斐がありました。

こういう社長の発言を直接聞ける機会に顔を出すと収穫があると改めて感じました。 特に、税制改正の影響とマーケットの規模についての話は知っておくべきだと思います。 また、業績については、法改正リスクも無くなり、前期3倍近く成長したにも拘わらず、今期も10%の予想とは裏腹にかなり自信を持っているように感じました。

また、総会後に、直ちに第2の柱としてみている不動産事業のIRを出してくるあたりに好感が持てます。

FPGホームページ:不動産関連事業の新商品及びサービスに関するお知らせ

総会冒頭での一幕

冒頭で、社長に騙されたみたいな発言をして退場させられた方がいました。かなりの額を損したのでしょうか? 確かに、私も社長が株を売り出したのはマイナスであると感じましたが、不適切会計等の背任行為があった場合は別として、今回のケースは自己責任だと思いますが。

そんなに焦らなくても、法改正リスクがなくなり需給も改善してきているため、しばらく我慢して持っていれば、最高値更新は間違いない銘柄だと思いますが….. 私も少し高めで購入したため、少し含み損が出ていますが、今後の成長を考えると誤差の範囲になるとみています。わずかな利益で離さないようにしっかりと握り締めたいと思います。

質疑応答

質問1:手数料率について

タックス・リース・アレンジメント事業の第4四半期の手数料率が18%ほどでしたが、航空機の組成が多い中で非常に高い数値だと思います。 この理由について教えてほしい。

回答:まず、過去の手数料についてだが、概ね14〜15%程度で推移している。 今期は事業規模が拡大したにも拘わらず、通期で16.8%ほどに増加した。

この要因については、FPGアメンタム社からの持込みが増加したことが挙げられる。 同社はオランダ、シンガポール、ドバイ等でグローバル展開しており、独自のネットワークで案件を持ち込んでくるが、そこからの案件は通常よりも手数料が高い。

そのため、FPGアメンタム社からの持込みが増加した第4四半期の手数料率は高かった。また、総じて、FPGアメンタム社からの案件は増加傾向にある。

質問2:現在の株価について

現在の株価について、当社は3倍ほどの利益・成長を遂げているわりに株価があまりにも低評価であると思うが、社長の考えを聞きたい。

回答:市場は業績以外にも国際情勢や需給等、様々な要因で決定されるため、現在の株価についてはコメントを控えたい。

質問3:自社株買いについて

先般実施された自社株買いについて伺いたい。当社は少し前にも増資を実施ており、当時発行済み株式の2割くらいであったと記憶している。

その後、有効活用して株価は上がったが、ここにきて社長による株式の売り出しがあったことで、これが成長鈍化を示すサインではないかと心配になった株主は多いと思う。 今回の自社株買いについて、ファイナンスの側面と意義について株主に説明してほしい。

回答:まず、株式売却の理由であるが、個人的な資産管理のためである。FPGを設立する段階での借入金があったこと、今年中に売却すると税法上のメリットを得られることから、売却を申し出たところ、私を除く役員会で承認された。

FPGの現在の株価はとても安いと考えており、自社株買いをした方がROE向上・配当金のメリットもあるため、市場で放出するよりも買った方がいいと判断した。今後、効果的に活用したい。

質問4:今後の成長性について

今回の法改正で定率法の維持・法人税の引き下げ等が決まり、今後2〜3年の成長は心配していないが、現在のタックス・リース・アレンジメント事業の一本足では5〜10年後は成長を続けるのは困難ではないか。

回答:法人税引き下げに伴い、定率法廃止の懸念が出ており、株価を見ても織り込まれているのではないかという株主の声もあった。 しかし、今回の自民・公明の税制改正大綱によると、当社の対象商品は影響を受けないことがわかった。 今後、法人税を2段階引き下げる方向に向かうと思うが、よほどの税収不足に陥らない限り、しばらくは再度定率法廃止に触れることはないと思う。

昨年は売上げで2.5倍、利益で3倍の成長を遂げた。また、タックス・リース・アレンジメント事業のマーケットの規模についてだが、ニッチな市場なので公式データが存在しない。 矢野経済研究所が、同市場は2,000億程度の規模としていたが、私がこれまでやってきた肌感覚としては、マーケットが限界でシェアを取り合っているのではなく、まだまだ開拓の余地が多いにあると感じている。

しかし、一方で売れ残りのリスクも同時に考慮して組成しているのが現状である。繰り返すが、マーケットの規模については誰にも規模が読めないくらいである。従って、5〜10年後も成長できると思う。

矢野経済研究所:JOL(日本型オペレーティング・リース)市場の動向調査結果2013

質問5:今期の成長予想について

今期の予想について、私は上方修正が必ずあるとみているが、前期3倍近く成長した会社が今期の成長予想が10%の成長見込みとは低過ぎないか。 同社の経営スタンスなのかもしれないが、年に何度も上方修正するというのは、市場との対話が上手くできていないということではないのか?

回答:我々は上場以来、一度も下方修正したことがない。とても辛口にやっており、何が起きても確実に達成できる数値を予想として算出している。 この点については、我々のスタンスとしてご了承してほしい。。

 質問6:その他事業について

その他事業の現況と今後の展望について、もう少し詳しく教えてほしい。

回答:基本的には、業績好調の中小企業、富裕層をターゲットに事業を展開するというスタンスにはぶれが生じないようにする。 現在、タックス・リース・アレンジメント事業に次ぐ、第2の柱として不動産事業がある。保険事業が約3億、不動産事業が約2億と不動産事業は我々の想定よりもかなり遅れているのが実情である。

その理由は、本業のタックス・リース・アレンジメント事業が忙し過ぎて、不動事業まで手が回らない嬉しい悲鳴の状態にあるからである。 我々は従業員数が150名程度の小さな会社であり、現在、積極的に採用を進めているが追いついていない。人員が増えれば、その他事業も自然と拡大していくと思う。

質問7:損益計算書について

15年9月期の損益計算書について、第1〜第3四半期は販管費が6〜7億であったが、第4四半期は13億円とかなり増えていた。また、営業外費用も増加していたが、これは一過性のものなのか。

回答:特段、増えているとは思っていないが、主な要因は採用増に伴う人件費の増加である。人件費の増加については利益がそれ以上に増加しているので問題ない。

また、営業外費用については、コミットメントラインの銀行への支払い手数料で増加している。これは組成の拡大に伴い増加するものである。

質問8 :海運市況の悪化について

大手海運会社が船舶に市場を増やさないと発言する等、バルチック指数を見ても海運市況が悪化しているが組成に影響はないのか。

回答:バルチック指数を念頭においての発言だと思うが、我々は今期は3000億程度を目標にしている。全世界規模のマーケットで見ると、数兆円規模のマーケットであるため、当社の組成には影響はない。 また、併せて、為替変動についても質問を受けることが多いが、同社の場合、為替についても極端な変動がない限り影響はない。

質問9:定款変更について

2条7項の定款変更は具体的にはどんなことを狙っているのか。類似企業、ビジネスモデルがあれば教えてほしい。

回答:富裕層向けのビジネスでは、金融商品を販売する上で、顧客の倒産リスクが極めて低い。 そうした富裕層向けに新しいサービスを提供したいと考えているため、定款の変更を行った。

質問10:M&Aについて

先程、本業が忙しくて他の第2、第3の柱が育たないという嬉しい悲鳴があると発言していたが、手が回らなければM&A等が必要になるのではないか。 既にそうした話があるのか、また、どういったところを狙っているのか、話せる範囲で教えてほしい。

回答:経営の多角化と人員の拡大については現在取り組んでいる。当社のビジネスモデルとシナジー効果が得られるというところがあれば、積極的に狙っていきたいと考えている。 当社はあくまでも業績好調の中小企業・富裕層向けのビジネスを行い、軸足がぶれないようにしたい。

質問11:コンプライアンスについて

昨今、東芝の不適切会計が話題になっているが、会計面等でのコンプライアンス対策はどうなっているのか。

回答:そうした問題は、ガバナンスが効いていないことで生じると考える。 現在、東証からは社外取締役を積極的に入れるよう言われているが、我々は数年前から既に実施しており、ガバナンスという面では一歩先に行っている。

質問12:総会の進行方法について

本総会の進行方法に対して質問がある。冒頭で動議がなされた模様であるが、後ろの席の私はそもそも何の動議かもわからなかった。また、簡単な拍手で過半数と判断していたが、私にはとても過半数には感じられなかった。

回答:まず、冒頭にお騒がせして申し訳ない。お土産がないことや、社長に騙されたとの発言があったことから、基本的には議長である私の解任の動議と判断した。 私どもの集計では過半数以上の人々が確認されたと判断した。

質問13:金融庁への届出について

社長はFPG証券以下、複数の管理職を兼務しているが、金融庁に対してしっかりと届出をしているのか。 また、そうであれば、いつ届出をしたのか教えてほしい。

回答:手元に資料がないため、正確な日にちについてはわからないが、関東財務局を通じて事前の承認を得て、その後金融庁に届け出ている。

社長に対するエール

また、質問ではないものの、社長に対するエールと判断できる発言も確認された。 国として設備投資を促したい中で、タックスリースアレンジメントで証券化すれば設備投資ができるため、タックス・リース・アレンジメント事業は国家的には芽を潰す可能性は低いのではないか。 これからは不動産 等、いろいろなものを証券化していく時代が来るのではないかと考えている。

そうしたことを考えると、FPGのビジネスモデルからすると、今以上に大きな成長要素があるのではないか。 5,000億、1兆円規模になるのではないか。何が言いたいかというと、今後もしっかりと頑張ってもらいたいということである。

 - 株主総会, 株式投資