株で成功する人の特徴とは?

株で成功する人の特徴とは?

株で成功する人は2割、8割は撤退

株式投資をこれから始めようと考えている方、あるいは、既に経験者の方であっても、「株式投資で成功する人はどのような特徴があるのか」ということは気になるテーマではないでしょうか?

 

明確にデータ化されているわけではありませんが、株式投資も含めた投資の世界で成功者になるのは2割、残り8割は投資から撤退すると言われています。

 

これはパレートの法則を根拠として言われているものですが、パレートの法則とは「2割の要素が、全体の8割を生み出しているというばらつきの状態」を示したものです。

 

パレートの法則は、確かな論理や理論から成り立っているというよりも、ビジネスや私たちの生活の中で起きた経験から導き出された経験則という側面があります。

 

これは、マーケティング・統計分野などで応用されている法則ではありますが、株式投資で損をする人と成功する人の割合もこの法則に当てはまるとの指摘もあります。

さて、株式投資には運が介在する要素も多いですが、さはさりながら成功者と失敗者の特徴には大きな違いが見られます。

 

今回は、株で成功する人にはどのような特徴があるのかについて、タレブ著のまぐれに依拠しつつ、成功する人の特徴・性質の核心的な部分に焦点を当てて見ていきます。

株で成功する人の特徴・性質

株で成功するには、自分の信念を貫き通す一貫性のある強い意思も大事ですが、それを踏まえた上で、柔軟に考え方を変化させられることができる能力が極めて重要になってきます。

 

過去に自分がこの銘柄は絶対に上がる、あるいは長期投資で買っている等と発言していたことがあるというだけで、その過去の自分の発言・方針に対して頑なに固執してしまったり、考えが変えづらいと感じたことがある人もいるかと思います。

 

実際、多くの人は、過去の考えを変化した人を見ると、自己矛盾に陥っているとか、考えに一貫性がないと批判する傾向が強かったりします。

 

柔軟に臨機応変に対応しているのと、本当に一貫性のない適当な人の線引きが難しいところではあったりもしますが…

 

このような自己矛盾とも言える行動が恥だと捉える文化が我々には少なからずあります。

 

この点、かの有名なマルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」に興味深い話があります。

 

隠居した外交官のノルポワ公爵という人が出てきます。

 

小説の語り手は、フランスとドイツの講話問題に関することで、ノルポワ公爵が自己矛盾したことを言っているのを耳にします。

 

前に言ったことを指摘されても、ノルポワ公爵は自分がそのように発言したのを覚えていないようでした。

 

ノルポワ公爵は嘘をついているのではなく、ただ忘れてしまっていたのです。

 

人はよく考えもせずに口にしたことや誰かの受け売りで言ったこと、その場の雰囲気で口をついて出たことはすぐに忘れてしまうものです。

 

そうやって発言は変化するし、それに合わせて記憶も改竄されたりもします。

 

さて、鋭い人は私が何を言いたいのかもうお分りだと思いますが、ノルポワ公爵は投資家・トレーダーになるべき性格であるということです。

 

サイコパス度の高い人は「感情を感じないで済む能力」が高く、それ故に冷淡かつ大胆に行動できる強みをもっており、サイコパスこそが投資に向いている性格だとの記事を以前書きましたが、ここでの考え方はサイコパスの感覚に近いものがあります。

 

サイコパスと投資家・トレーダーとの関係とは?

信念の経路依存性がない人

すなわち、自分の過去の信念に対して全く経路依存性がないということです。

 

経路依存性(Path dependence)とは、「あらゆる状況において、人や組織がとる決断は、過去の状況と現在の状況は現段階では全く無関係であったとしても過去にその人や組織が選択した決断によって制約を受ける」という理論のことです。

 

言い換えると、信念に対して全く経路依存性がないということは、とても素早く、一切ためらうことなく意見を変えることができる人のことを言います。

 

明日は日経が爆上げするぞと絶対的な自信を持って騒いでいたのに、わずか数時間後には空売りに転じても全く恥じることがないような性格の持ち主。

 

どうして考えを変えたのか?

 

そんなことを説明する必要があるなんて全く感じない人です。

 

自己矛盾に陥っているとか、考えをまた変えてしまったという批判をする人もいると思いますが、そんなのは全く心に響かない鉄のメンタルの持ち主でもあります。

信念の経路依存性があるかどうかを調べる方法

信念に経路依存性があるかどうかについては、これを調べる簡単なテストがあります。

 

2万ドルで買った絵があり、芸術品市場が良かったおかげで、今では4万ドルになっているとします。

 

もしも絵を持っていなかったとしたら、あなたは今の価格でもその絵を買うであろうか?

 

また、少し前までは1000円でいくらでも買えた株が好材料を発表し、1300円以上ではないと買えなくなっていたとします。

 

もしも買わないなら、あなたは自分のポジションと結婚してしまっています。

 

今の市場価格で買わないなら、その絵や株を持ち続ける合理的な理由はなく、あるのは情緒的なこだわりだけです。

 

人間は自分が時間をつぎ込んだ考えに忠実になるよう仕込まれていると考えられています。

 

故に、取引を正しく評価できる合理的な投資家は遺伝子がおかしいということになり、突然変異的な存在とされるのです。

 

研究者によると、純粋に合理的な行動をとる人間は扁桃体に異常があって、愛着という感情が阻害されている可能性があることが分かっています。

 

すなわち、その人は文字通り「頭がおかしい」のです。

まとめ

人によっては、銘柄を公開していると、ある種の自己矛盾に陥ってしまい、考えが変えづらい側面があると感じる人もいるかもしれません。

 

実際、別に説明する必要はないのですが、最低限考えが変わった理由などについては説明する責任があると感じてしまったりする人もいるでしょう。

 

自覚なくポジションや銘柄に愛着を持つようになってしまう人が多いのですが、こうした人たちと対照的な存在なのが、信念に経路依存性がない人たちです。

 

これは一見、自分の軸がないように思われがちですが、そういうことではなくて、自分の確固たる考えがあったとしても、ちょっとした前提条件の変化によって臨機応変に考えやシナリオを変えることができ、愛着という感情が阻害されていて、自分の信念をすぐに変えることができるような人を指しています。

 

サイコパス度の高い人は「感情を感じないで済む能力」が高く、それ故に冷淡かつ大胆に行動できる強みをもっており、サイコパスこそが投資に向いている性格だとの記事を以前書きましたが、そうした性格に加えて、信念に経路依存性がない人はある特定のポジションや銘柄に固執することもないことから、株式投資に向いている性格ということができます。

 

それ故に、株で成功する可能性も高いという結論になります。

 

もちろん、信念に経路依存性がない人と対照的に自分の信念を曲げずに一貫性を持って取り組むやり方で成功する人もいるので、これが唯一の成功する可能性が高い特徴というわけではありませんが、株式投資の世界においては、信念に経路依存性がないということは武器になると思います。

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