株式投資に目覚めた群馬の至宝

株式投資と柴犬実成(さねしげ)の成長日記

ピーター・リンチの株式投資の法則

   

出典:amazon.co.jp

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ピーター・リンチの投資哲学及び手法を具体的な事例を基に説明

前著「ピーター・リンチの株で勝つ」では、ピーター・リンチは自身の投資哲学を披瀝していました。簡単に言うと、すべての投資家は自分の知っているものに投資することで利益を得ることができるということを中心に主張していました。

本書では、彼の投資哲学と投資手法をどのように実際に適用したのかということを具体的な事例を基に手順を追って説明しています。

印象に残った点

聖アグネスのポートフォリオ
株式等でよい成績を収めるのには、クオートロンやMBAはおろか、運転免許証さえもいらない(27ページ)
「生徒たちはポートフォリオに銘柄を組み入れる前に、その会社が何をしているのか正確に説明しなければなりません。もし、クラスの仲間にその会社が提供しているサービスをつくっている製品について説明できないなら、買うことは許されません。自分の理解できるものしか買わない、というのも私たちの戦略の一つです。」自分の理解できるもの以外は買わないということは、多くのプロが実行してこなかった大変に洗練された戦略である。(29ページ)

我慢強さは金になる
さまざまな産業の栄枯盛衰をみて、循環株や割安に放置された株に投資すれば、2〜5倍にできたのに対して、小売や外食株からは、さらに大きな成果を得ることができると学んだ。ハイテク成長株と同じくらい速く成長するだけでなく、それらは通常、ハイテク成長株よりもリスクが小さかった。コンピュータ会社は、ライバルがより高性能の機種を発表すれば、一夜にして企業価値は半減することがありうる。だが、ニュー・イングランドにあるドーナツのフランチャイズ・チェーンは、オハイオでもっとおいしいドーナツの店がオープンしても、一夜にしてビジネスがだめになることはないだろう。ライバルが進出してくるまでには時間がかかるし、投資家はその成り行きを十分察知することもできる。(128ページ)
マゼラン・ファンドのポートフォリオを小型成長株と循環株の部分と、ディフェンシブ株の部分と2つにわけて運用していると話した。「株式市場が低下するときには、ディフェンシブ株を売り、その他の株を買い増す。一方、市場が上昇するときには、小型成長株や循環株で利食いのできるものを売り、ディフェンシブ株を仕込むのです」。(135ページ)
株価の下落は、真の株式投資家にとって恵みの雨となる。株価の10〜30%の下落といったものは、ほとんど取るに足らない。最近の調整は、災難ではなく、低い株価でより多くの株を仕込めるチャンスといえよう。(137ページ)

悪いニュースでも儲ける
他の投資家、特にファンド・マネージャーが恐ろしくて足を踏み入れられない、もっと正確に言えば投資できないというようなところに踏み込めばそれなりのリターンが得られるものである(205ページ)

当ブログ記事:ピーター・リンチの株式投資「20の黄金律」

当ブログ記事:ピーターリンチの銘柄選択術

まとめ

中長期投資を志す人には必読のバイブル!

本書では、彼の投資哲学と投資手法をどのように実際に適用したのかということを具体的な事例を基に手順を追って説明しているので、とても参考になりました。株式投資の入門書であるものの、経験を積んだ投資家にまで示唆を与える古典的な良書であり、中長期投資を志すものとしては必読のバイブルであると思います。特に、小売や外食業への投資の考え方についてはとても勉強になりました。

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