投資の上級者とは?【株が上手いと定義する基準】

投資の上級者とは?【株が上手いと定義する基準】

株式投資における様々な能力

株式投資は、パフォーマンスという結果が全てではあるものの、パフォーマンスの高さとその人の投資能力の高さや株の上手さは必ずしも一致するものではありません。

 

受け入れたくないかもしれませんが、「運」の要素が極めて大きく介在してくるからです。

 

自分の能力で完全に管理できるのは「資金管理能力」だけで、あとは「運」が入り込む要素を限りなく小さくするために、様々な考えを巡らせて投資判断を下します。

 

「資金管理能力」、すなわちリスク管理については自分でコントロールできる部分ですので、これで失敗したら猛反省するしかありません。

 

ものすごく能力があると見受けられる人でも、そこそこの成績で際立ったパフォーマンスを出していない人もいたりしますし、逆に、大した能力がなくても一時的には凄そうに見せることもできたりするのが株式投資の世界の奥深いところです。

 

また、株式投資の理論や考え方などについては詳しいものの、実際のパフォーマンスは際立った成績を残せない人もいたりします。

 

だからこそ、株式投資を始めて1年目の初心者の場合、ブログやツイッターで情報発信している数多くのアカウントの中で、自分で考えて見極める能力がないと、煽り系のアカウントに捕まって高い授業料を計上してしまうことにもなりかねません。

 

さて、ここで本題に入りますが、株が上手いとは一体どういうことなのでしょうか?

 

当然、各人によって「株が上手い」と定義する基準が違うと思いますが、場合分けして考えてみたいと思います。

株が上手いと定義する基準は人によって様々

市場とは、異なった考え方の人々がお金を増やすという同じ目的を持って集まって機能している複雑な場所です。

 

株式投資における能力についても様々なものがあり、以下のように場合分けして考えると、パフォーマンスの高さとその人の投資能力の高さや株の上手さは必ずしも一致するものではないだけではなく、自分が見本としたり参考にすべき人というのは、必ずしもパフォーマンスが良い人ではないことが分かるかと思います。

① 高パフォーマンスを出せる能力がある人

お金を増やすことを目的に投資しているのですから、パフォーマンスの成績が良い人が最も株が上手いと定義するのは当然の結果になります。

 

再現性がなく、まぐれだろうが運によるものだろうが「結果」が全てですので、高パフォーマンスを出せる人はそれだけで凄いことです。

 

ただ、以下の記事でも書いているように偶然やまぐれの要素が介在する要素を排除しきれないので、必ずしも高パフォーマンスを出せる人が株が上手い人とは限らないという点には注意が必要です。

 

最もパフォーマンスが良い投資家が最も下手な投資家である可能性も?

② 決算の開示を読み解く能力・銘柄選定能力が高い人

ツイッターやブログで銘柄を発信していた人の中で、あの人が買っている銘柄は上がることが多いなと思い浮かべる人がいるかもしれません。

 

倍になるような銘柄や、四半期決算ごとの開示から上がる可能性の高い銘柄を何度も見つけることができる決算の開示を読み解く能力が高い人、銘柄選定能力が極めて高い人が存在します。

 

単純にほぼ全ての開示を読みこなすだけでも、普通の人には出来ることではありません。

 

ただ、決算を読み解く能力や銘柄選定能力があるだけでは利益上げることができず、日々の値動きに揺さぶられない強いメンタルも当然重要になってきます。

 

個人的には、お金払ってでもどうやっているのかその思考に触れて見たいと思っている天才が3人だけいます。

③ 優れたトレード・売買技術が高い人

どんな銘柄であっても売買のタイミングが上手ければ儲けることはできますので、トレード・売買技術が高いと銘柄選定能力なんて必要ないという考え方もできます。

 

需給や相場参加者の心理を読むことが長けているタイプの人たちは、価格の値動きだけで儲けることができる人も一部ですが確実に存在します。

 

そして、トレード・売買技術が高いことは下落相場で最も力を発揮すると考えられます。

 

もし、トレード・売買技術が身についておらず、企業業績などファンダメンタルを過信している人であれば、例えばファンダメンタル面からみて明らかに割安な銘柄を買ったものの、相場全体の下落に引きずられて株価が下がっても、「割安な状態」から「さらに割安な状態」になるわけですから持ち株を売却しようとは思わず、そのまま持ち続けるでしょう。

 

この長く続いた上昇相場の影響で、下げは買えと訓練されてきたために、大きく下げたら「安く買えるチャンス」とばかりに、買い増しをして死んでいきます。

 

仮に、死んでも含み損に耐えて放置できる強靭なメンタルがあり銘柄選定さえ間違っていなければ、10年も下落に耐えれば復活できるでしょうが、それをどう思うかはあなた次第です。

④ 相場や銘柄を客観的に分析できるアナリスト的な能力が高い人

アナリストに求められるのは、相場や銘柄が自分の思う方向に進むのかを予想できる能力ではなく、今現在の状況や事象について最もらしい説明ができる能力です。

 

相場が面白くて不条理だなと思うのは、経済や世界情勢が読めたとしても、株価がどっちに行くかは決して分からないところだと思います。

 

経済や世界情勢の先行きを分析して語るのはインテリっぽくて格好良いかもしれませんが、ノーベル賞を取るような天才ですら見通すことが出来ないことを分析することに意味はありませんし、そもそもアナリストは予想や見積もりの正確さで評価されるのではありません。

 

予想を当てたから、外したからといってそこに意味はなく、いかに論理的にそれっぽく説明できているのかの方が遥かに大切になってきます。

 

アナリスト・レポートなどを想像してください。

 

彼らは情報をまとめることが得意なだけなのです。

 

株価がこれから上がるか否かを判断する能力、あるいはトレード技術などの能力があるかというと、それはまた別次元の問題になります。

 

少し小馬鹿にしたような書き方になってしまいましたが、誤解しないでいただきたいのは、こうした内容をまとめて論理的に文章で説明する能力の重要性は否定していません。

まとめ 私が思う株が上手い人

これまで見てきたように、株が上手いと一口に言っても上手いと定義する基準は各人によって異なる上に様々な基準があると思います。

 

また、株式投資においては、必要となる能力は様々であり、パフォーマンスの高さとその人の投資能力の高さや株の上手さは必ずしも一致するものではありません。

 

今回のように、株が上手いという定義をいくつかに場合分けして考えると、自分が見本としたり参考にすべき人というのは必ずしもパフォーマンスが良い人ではないことが分かるかと思います。

 

お金を増やすという目的で株式投資をやっている以上、実力だろうがまぐれだろうが、パフォーマンスが良いことは絶対的な評価要素としてあるべきなのは当然だと思います。

 

それに、結果を出していない人間の発言は、仮にそれが正しいとしてもその声は響かないものです。

 

このように、人が人を評価する時は、中身や過程がどうであれ、結果を出した人が評価される傾向が強いのです。

 

しかし、自分が他人を参考にしたり自分を評価するときには、結果というパフォーマンスだけではなく、違う評価基準を持っていると、また違った視点で物事を判断できるようになるかもしれません。

 

最後に、私が思う株が上手い人についての見解を共有する形で今回の記事をまとめたいと思います。

 

実際に高パフォーマンスで成果を出している人は、それが運によるものだとしても無条件で凄いと思いますし、今回記事で例示した4つの要素についても全て凄い能力だとは思いますが、私が株が上手いと思う人は、「定性分析」能力が高い人のことを指します。

 

というのも、ここに自分の頭で考えるという最も大切な要素が凝縮されており、各人の「センス」のあるなしが現れやすいと考えているからです。

 

それは、「投資においては、科学よりもアートの要素が強い」というピーター・リンチやハワードマークスの言葉にも端的にその意図が込められています。

 

この点については、以下の記事で詳しく言及しています。

 

余談にはなりますが、個人的には、別に能力やセンスなんてなくても、結局は株が大好きでどうしても勝ってやるという気持ちを何年も継続できる人が最終的には勝つと思っています。

 

人より優れたセンスや才能がある人は概して、飽きてしまうことが多く何年間も株式投資で情熱を保てる人は多くはないはずです…

 

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